何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ダウト」

ダウトやったの40年以上ぶり(おい)

 子供の頃、いとこの家に遊びに行くと、よくカードゲームで遊んだものです。というわけで今回ご紹介するMSXプログラムは「ダウト」。ポプコム88年8月号掲載です。


 カードゲームのダウトを軽く紹介すると、順番に従い手札を出し合っていき、手元のカードをなくするゲームです。一般的なルールの説明は任天堂のサイトをご覧ください(おい)


www.nintendo.com


 本作はそのカードゲーム「ダウト」をMSX上で再現したものです。ゲームは1人プレイ専用。プレイヤーはMSXが担当する3人のCOMプレイヤーに混じって「ダウト」を繰り広げます。ゲームモードは3種類。ノーマルなダウトと、Aは必ず表を向けて出すA-PLAYモード、全てのプレイヤーがA~Kまで全てのカードを持った状態で始まるスペシャルモードが選べます。少し違ったルールで遊べることは、ゲームに変化を付けるよい工夫です。

カウントダウン終了直前にダウトコール!
番号通りのカードを出していても緊張が走る

 場に出せるカードは1度に1枚です。カードを出すとカウントダウンが始まります。ダウトはその間にコールしなければなりません。また、その間何もなければ次のプレイヤーの番に移ります。番号と違うカードを出した時の、カウントダウンしている最中の緊張感。無事カウントダウンが終わったときの安堵感。ダウトを決め、見事相手のウソを見破ったときの爽快感が「ダウト」の要。カウントダウンが緊張感を高めるよい演出になってます。

トップで第1局終了。1局はわりと時間がかかります。

 誰かが上がった時点で1局は終了です。その時点での手札の枚数がスコアとして加算され、3局終了時に最もスコアの少なかったプレイヤーが優勝となります。パスは1局につき5回まで可能。ここぞというときに使いましょう。
 簡素ながら丁寧に描き込まれたグラフィックは過不足がありません。画面は見やすく、必要な情報が一目でわかります。動作速度も操作性も良好。遊びやすさは十分以上です。ただし白熱するとダウトコールをするキー(スペースキー)とパスをするキー(リターンキー)を間違えることがあるので注意しましょう(おい)。

最初からA~Kまでのカードが揃うスペシャルモード。正直に出すか、欺くか。

 実はCOMプレイヤーは他のCOMプレイヤーに対してダウトしません。COMがダウトするのはプレイヤーだけです。そこは少々不満ですが、それなりに負けますしそれなりに勝てるので、ゲームバランスは決して悪くありません。軽く遊ぶゲームとしては十分な出来でしょう。カードゲームの醍醐味はこのMSXバージョンでも存分に味わえます。


 なお、本作には恐ろしいバグが存在します。それは勝手に自分で自分にダウトしてしまうというもの。発動すればダウトの成否にかかわらず、その時出ていた場札を全て引き取る羽目になります。
 このバグはいつ発動するかわかりません。わりと致命的なバグではあるんですが、思いがけないバグがゲームを面白くするということもよくあります。ポプコム編集部は「スリリング。何のへんてつもないカードゲームにスリルを加えてしまった」とこれを容認。作者にプログラムの修正を命じるということをせず、実に粋な判断を下しました。ヒドいけど(おい)