何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

歳末ショートプログラム祭り

 というわけで毎年恒例歳末追い込みシリーズ。本日はベーマガ掲載のショートプログラム4本立て。

「ある鳥の物語」

 1本目。MSX2用アクションゲーム「ある鳥の物語」(92/10)。主人公は親鳥です。卵を狙って左右からヘビが迫ってきますので、突っついて撃退しましょう。一つでも卵を食べられたらアウト。それまで持ちこたえた時間が得点です。
 大きな特徴は、操作がマウス専用であることです。親鳥の上下移動はマウスの上下。攻撃は素早く左右。思い通りに操作するにはそれなりに慣れが必要ながら、キーボードよりも大雑把かつ感覚的に操作できるので、感触が悪くありません。
 左右から迫ってくる敵を撃退するゲームということでは、ずいぶん前に紹介した「Deffon」に近いと言えば近いかもしれません。しかし操作方法がかなり違うので、受ける印象は全く異なります。

「PARALLEL」

 2本目「PARALLEL」(93/1)は、古典的なスカッシュゲームです。「青い物」ことパドルを操作し、ボールを取りこぼさないようひたすら打ち返しましょう。他と大きく違うのは、間に「黄色い人間」こと障害物があること。彼にボールをぶつけてもアウトとなってしまいます。黄色い人はパドルと逆に動きます。この特性を理解してパドルを動かし、ボールを拾うことが重要です。
 誌上では「ブロックくずし練習プログラム」のキャッチコピーが付けられていますが、ゲームの趣旨が異なるからか、弄ったかんじはブロックくずしとは全く違うかんじです。
 ちなみに掲載リストに不備がありまして、そのまま入力するとキャラクターがまともに定義されません。10行のSPRITE$に代入されている文字列の空白部分は「カーソル」です。そのままでは打ち込めないので、あらかじめ「KEY1,CHR$(255)」を実行して、F1キーでカーソルを打ち込めるようにしてから入力しましょう。ファンダムでおなじみの手法ですな。

「ONE LINEx3」より「前進!!」「スカッシュ」「ダイヤモンド・スネーク」
「前進!!」あたりシンプルで夢中になれます

 3本目。「ONE LINEx3」(93/2)。なんと1行プログラムによるミニアクションゲームの3本詰め合わせです。収録されているゲームは、2種類のジャンプを使い分けて障害物をかわす「前進!!」、おなじみの「スカッシュ」。そして変型ヨッパライとでも言うべき「ダイヤモンド・スネーク」です。
 3本とも1行プログラムながら、いずれも楽しめる内容に仕上がっているのが見事! 難易度が選べたり、終了時にはスコアが表示されるなど、遊びやすさや楽しさへの配慮が見られるのも心憎いですな。

「五反田雑技団」

 そして最後は今回の一推し「五反田雑技団」(93/1)。荒井が子供の頃には、「雑技団」こと中国の曲芸団が、テレビでさまざまな軽業を披露していたものです。本作はそれにインスピレーションを受けた作品。12人の雑技団メンバーを次々にジャンプさせ、どんどん積み重ねていきましょう。最終的に積みあがった人数が成績となります。失敗してけが人を出さないよう励みましょう(おい)

着地失敗で総崩れ。
大惨事なはずなんだが演出のおもしろさで笑えてしまう

 ジャンプのパワー決定はゴルフゲーム式。うまく積むには、踏み切る場所とパワーを見切り、適切な位置に着地させることが肝要です。着地に失敗すると跳ね返されて落下するばかりか、当たり所によってはせっかく積み上げたメンバーも崩れ落ちてしまいます。狙いの場所に着地させる技を体得しない限り、積み上げるのは至難の業です。

成績発表。やっぱり負傷してたのかよ(おい)

 ゲーム自体は慣れが必要で、けっこう難しいです。しかし落下したときのキャラクターの動きや、妙に物騒で愉快なメッセージ等々、ユーモラスな味付けのおかげで、下手でも非常に楽しく遊べます。失敗してもゲラゲラ笑いながら遊べるところが気に入りました。

幻の12段積み成功。エミュのセーブ機能駆使して達成してやった(おい)

 90年代になると、ベーマガMSXプログラムコーナーでも、ショートプログラムが目立ってきます。Mファンの常連投稿者の名前もよく見かけるようになりました。それは自作プログラムを掲載する雑誌が少なくなっていたという時代背景もあったのかもしれません。