何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

やりこみ

最近ゲームをやるのが億劫になった理由の一つに、やりこみ要素というのがあります。
たとえば条件を満たせば隠しイベントが発生するとか、
クリア後に長大な隠し迷宮が現れるとかいうものから、
ステージクリア時のランク付け、進捗度に応じて音楽モードや
グラフィック鑑賞モードといったオプションが増えていくとか、そうしたものです。
時間がないわけではありません。
他の趣味に回している時間を割けば、ゲームで遊ぶ時間は結構捻出できます。
ところがこうした要素があると
「いっぱい作り込んだから、ぜひやってくれよな! ぜっ・たい・に、な?」と
言われているようで、それだけで尻込みしてしまうのです。


20年近く前、ゲームが一月単位で時間をかけて遊ぶものだった時代、
プレイ時間を長くしようと、故意に難易度を高めたり、
マップを複雑にしたりといった動きがありました。
質こそ違えど、現在のやりこみ要素は当時と同じく、
あからさまな「プレイ時間を長くしよう」という意図が見えるようで、
そこに萎えてしまうのかもしれません。


スーパーマリオブラザーズ」「スターソルジャー」「ザナドゥ」「ウィザードリィ」等々、
今遊んでも面白い歴史的名作は、ゲームシステムの奥深さで楽しませる作品です。
もちろん容量的にいっぱいいっぱいだった当時の作品で、
おまけ要素を盛り込むことは夢のまた夢だったのですが
それを考慮しても、本来のやりこみ要素とはとってつけたようなおまけ要素ではなく、
作り込まれたゲームシステムの奥深さで何度も楽しませるようなものではないのでしょうか?