GR IIIで撮影。Photoshop Elementsで縮小
というわけで先日の日曜日、おなじみ葉山に登ってきました。
去年十分一峠から登った際、出くわしたおじちゃんから「畑コースの新緑はスゴい」という話を聞きました。新緑ならまさにこの時期、だったら見に行かねばならんだろうということで、今回は畑コースを選択。寒河江側から登るルートです。これまで手を変え品を変え何度か登ってますが、岩野コース・山の内コース・三本橋コース・十分一峠コース・そしてここ畑コースと、逆時計回り順ですな(おい)*1
スタートは寒河江の畑地区にある寒河江市民荘。かつて分校があった場所に建つ無料休憩所です。建物前には「長命水」なる水場があり、これを汲みに来る人の姿が朝早くから絶えません。ここで水を補充し、午前7時少し前に登山開始。日中30度を超えることが予測されていたので、今回は早めの出発です*2。
市民荘のわきから林道を15分ほど歩くと、登山口が見えてきます。登山道に入るとまず、杉や灌木が目立つ雑木林の中を進みます。こういうところは山菜の宝庫で、荒井もいくつか見つけることができましたが、たいがいは地元住民の山菜山となっているので、採るのはやめときます。登山口から15分ほど歩くと、残雪が出現。ここを越えれば序盤は終了です。
残雪の先はブナ林です。スゴいと評判の新緑はどんなもんかと踏み込んだら圧倒されました。新緑と言うからには明るくて爽やかな風が吹き込むようなものを想像していたんですが、そんなもんじゃありません。畑コースのブナ林は「密林」です。朝7時過ぎで日もさんさんと降り注いでいるはずなのになお暗い、幾重にも重なった濃厚な新緑。こんな新緑見た事ねぇ!とただただ圧倒されっぱなしで、スゲぇスゲぇとあんぐりしながら登っていったのでありました。
ブナ林からはゆるやかな登りが続きます。「見返り坂」なる地点を過ぎ、中腹にさしかかると残雪が増えてきました。名前のとおり「一服台」と呼ばれる場所で一息ついてさらに足を進めると、あたり一面雪だらけで、もはや雪原です。もちろん道は雪の下。ところどころに目印用の赤テープが付けられているものの申し訳程度にすぎず、注意しないと道を見失いそうです。
この周辺は聖仏平(そんぶつだいら)と呼ばれる箇所で、地形図で確かめるとけっこうな面積の平場であることがわかります。この豊富な雪や豊かなブナ林は、里の水源となっているのでしょう。長命水はその恵みの一つです。
道中最大の難所ではありましたが、一方で雪原に映えるブナの緑や根開きなど、この時期ならではの眺めも存分に楽しめました...ついでにこのへんで虫除け用ハッカスプレー紛失したぜ(泣)
無事聖仏平を抜け、「ドウダン通り」を通過し、主稜線に出たのが8時半。登山道はここからが後半戦、爆裂火口跡の稜線をたどり、山頂を目指します。尾根の上からはふもとの山形盆地や西村山の展望が開け、爽快なことこの上なし。葉山の大きな魅力はなんといってもこの展望。尾根歩きの楽しさは格別です。
ただし稜線上は中腹以上に雪が残ってました。道を見失う心配こそありませんが、そのかわり滑落や雪崩れ等の危険があるので、気は抜けません。山頂前の二つの小ピーク・小僧森と大僧森への登りは雪の急斜面と化し、滑らないよう注意しながら登っていったのでありました*3。
かくして約50分の尾根歩きを経て、9時20分、無事山頂に到着。山頂の雪はすっかり溶け、標柱や一等三角点がその姿を覗かせています。眺めはこの先にある奥の院の方が断然よいのですが、この後寄りたい場所があったので、今回は割愛。遙拝して引き返すことにしました。
そのかわり山頂手前の大ツボ石の上で小休止。急斜面に張り出した大岩で、葉山屈指の展望スポットです。岩の上からは葉山の稜線や富並川の源流域、村山の盆地が眺められるばかりか、目の前に月山が大きく迫ります。月山は葉山から見る姿がいちばんよいです。
再び葉山市民荘に戻ってきたのが11時30分過ぎ。この頃にはだいぶ気温も上がり、市民荘のあたりでさえ暑さを感じるほどでした。早めに行って戻ってきたのは正解だったようです。
葉山は人気の山です。山開きには少々早かったのですが、週末のこの天気に誘われたのか、けっこうな数の登山客とすれ違いました。帰ってくる頃には、市民荘の駐車場には他県ナンバーを含む自動車が数台停まってました。畑コースはアクセスの良さ、登りやすさ、見どころの多さ等々、これまで登った葉山登山道の中では一番バランスがよいとおもいます。
これで葉山の主立った登山道で、登ってないのはシャムコースのみになりました。次に登るならここですな(おい)。