何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

雨呼山に登ってきた

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GR III。PhotoShop Elementsで縮小


 先日、雨呼山に登ってきました。
 かつて、雨呼山には一度登ったことがありました。確かFM3Aを買った直後だからかれこれ17年前(汗)。あのとき一度は村雲の池で道を見失って退散し、その直後日を改めて再挑戦し、ようやく登頂できたのでありました(遠い目)。
 水を汲みに行ったりジャガラモガラに涼みに行ったりするため、その後もこのへんに出入りしたことは何度かあるのですが、久々にまた山頂を目指してみるのも悪くありません。

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眺望コース入ってすぐの展望。実はこのあたりが一番眺めがよい。

 今回は別の道にしようと、前回登ったジャガラモガラからではなく、眺望コースを選択。雨呼山は実際の登山道と地形図に表記された登山道の位置が全然違うので、地図ではなく案内標識を当てにしながら登っていきます。案内は非常に充実してますが、分岐が多いので油断がなりません。

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有刺鉄線でぐるぐる巻きにされた標識。熊が出るらしいぞ。

 スカッと眺めが得られるという山ではありませんが、そのかわりブナやナラといった広葉樹の森に恵まれています。ですから今の時期ならかろうじて新緑が楽しめます。晴れてるのにすっきり遠くが見通せない日に登るならうってつけだぜ(おい)。


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 道中はあらかたが森の中です。眺めはありませんが、見上げれば木漏れ日や若葉のまぶしい緑が目に飛び込んできます。ときおり涼しい風が吹き抜け、立ち止まればたちどころに汗が退いていきます。
 この森は天童の涵養林でもありました。見てのとおり「雨呼山」の名は、里に水を届けた雨乞いの山であることを表しています。麓には東漸寺の水なる水場がありますし、山の上にある龍神の池は、人々が雨乞いの祈りを捧げた場所であります。

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雨呼山山頂。涼しいブナ林の中。

 比較的真面目に歩いたので1時間少々で山頂に到着。休憩の後来た道を引き返し、無事戻ってきたのでありました。
 先述のとおり、案内標識こそ充実していますが、地形図に記された登山道と実際の登山道がけっこう違っています。道はよく整備され、不明瞭で判りづらいということはないものの、地形図を当てにするとどこを歩いているか判りづらいです。国土地理院地形図更新してくれ(泣)。
 古くは若松寺からこの山を経由して山寺に至る登拝路もあったそうで、現在再発掘も進みつつあるようです。そのうち山寺まで縦走が楽しめるようになるかもしれませんな。


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締めに赤塚製氷さんに寄る。雨呼山の水で氷を作ったのが同社の始まり。