
今から30年以上昔、投げたブーメランで頭の上のリンゴを割った瞬間を撮るというカメラのCMがありました。今回ご紹介する「ブーメランでまっぷたつ」(Mファン'90/8)は、そのCMをモチーフにして作られたゲームです。

そのとおり、本作はブーメランでリンゴを割るゲームです(おい)。開始するとサイバーな画面上にひょろひょろとリンゴが漂いだします。これにブーメランをぶつけてたたき割ってやりましょう。投げた直後のブーメランは左右に多少の誘導が可能です。命中すれば見事まっぷたつ。効果音とともにまっぷたつになるエフェクトがスカッと気持ちよいです。CMではリンゴは投げる人の頭の上に据え付けられていましたが、本作では別々です(おい)。
巧いのはブーメランの行きと返りで当てたときの得点が大幅に違うこと。往路では投擲のタイミングを計れたり誘導が効く分、はるかに当てやすいかわり、得点は10点と低いです。復路で当てるにはよりタイミングを考慮した投擲とリンゴの軌道を予測したブーメランの誘導が必要で難易度も上がりますが、得点は10倍の100点。難しくても返りの方が格段に高得点な上、当ててやったという達成感も段違いなので、どうしても狙いたくなるところが非常に心憎いです。


出現するリンゴは全部で30個。トライが進むほど移動スピードが上がり、より当てるのが難しくなります。高得点が取れればもちろん嬉しいですが、単純に命中させてまっぷたつにするだけでも気持ちがよいゲームです。
ところで、YouTubeを漁ってみたら、件のカメラ・ニコンF-801のCMがありました。最高シャッター速度が1/8000秒。NewFM2より速いんだな(おい)。
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