何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

高戸屋山に登ってきた


GR III。PhotoShop Elementsで縮小


 というわけで先日、高戸屋山(たかとややま)に登ってきました。高戸屋山は川西町の置賜公園の南側にある山です。むしろ川西ダリヤ園や浴浴センターまどかの裏山(おい)。標高は368mほどと高くはないものの、周遊ルートが整備されており、やまがた百名山のひとつに選ばれています。置賜公園には何度か出入りしたことがあるのですが、そのすぐそばに山があることまでは、永らくまったく気が回りませんでした。
 低い山に登るなら、暑くない時期に限ります。というわけで5月の気候のよいうちに登りに行ってきたのでありました。

遊歩道入り口の看板。案内は充実しています。

 周遊できるからには周回したくなるのが当然というものです。というわけで今回は西回りコースで山頂を目指し、東回りコースで戻ってくるという、反時計回りのルートを歩いてきました。登山口はまさにまどかの前。近隣には広い駐車場もあり、アクセスのよさは抜群です。

中央にちょろっと見える水面が内山沢堤です。

 周回ルートは内山沢堤を取り囲む尾根道です。厳密には内山沢遊歩道の外周道路。ところどころ起伏はありますが、おおむね平坦で、何百メートルも延々と続くようなえげつない急登というものがありません。これはもはや「平らな山」*1。こないだの火打岳に比べれば平らと言ってよいでしょう(本当かよ)。

祝瓶山に小松の町に飯豊連峰。遊歩道からは様々な展望が得られる。

 距離は片道約3キロ。平坦でも尾根道だから、ところどころから展望が開け、目を楽しませてくれます。足元の内山沢堤、川西町の中心部・小松の町並み、西置賜ならではの散居集落、西吾妻山朝日連峰祝瓶山、そして飯豊連峰。現在地や山頂までの距離を示す看板も随所にあるので、集中力も途切れません。あたりは新緑の林。季節のツツジやワラビも沿道を飾ります。

山頂の様子。無線中継局と三角点もある

 1時間ほどの歩きで山頂到着。山頂で一休みした後、東回りコースへ。今度はダリヤ園を目指します。
 道は広くて明瞭。足元も非常によく、歩きやすいことこの上なし。実際、この周回ルートはトレッキング以外にも、トレイルランニングやマウンテンバイク、冬場のクロスカントリースキーといったアクティビティも可能で、年に2回は自転車で走り抜けるイベントも開かれています。
 その後1時間ほどの歩きで無事ダリヤ園に帰還。すかさず隣のまどかの日帰り温泉に直行できるのもよいところです。

新緑の遊歩道を歩く。暑くもなく寒くもなくよい時季。

 基本的に平坦で看板類も充実してますが、やはり山ですので気をつけなければならないところはあります。「えげつない急登のない平らな山」とか言いながら、「急坂」はいくつか存在します(おい)。そして低山の常で分岐が多いです。広くて良く整備された方を選んでおけば間違いありませんが、その都度地図や看板で確認するのが肝心でしょう。
 コースタイムは以下のとおりです。ちょっと歩きたいときなど非常にうってつけの山ですな。


9:40/川西ダリヤ園駐車場-9:45/浴浴センターまどか前- 9:49/西回り入り口-9:58/鉄塔-10:07/山頂まで2.1km地点-10:40/山頂まで500m地点-10:49-11:06/山頂-11:29/ダリヤ園まで1.7km地点-11:32/ダリヤ園まで1.5km地点-11:52/鉄塔-12:00/東回り入り口

浴浴センターまどか。当然入浴してきたぜ

*1:荒井の感想です