
今日はMSXプログラムネタ。ベーマガ85年6月号より「ひつじ飼い」です。
Dr.D曰く「とにかくおおかみをよけてひつじをつかまえるゲーム」です。主人公は羊飼いのリチャード。彼を操り、狼ことパープルウルフを避けつつ、羊を捕まえましょう。ウルフは羊に手を出さないかわり、リチャード君を執拗に追いかけてきます。リチャード君とぶつかったらワンミスです。

羊5頭は同時に動き回ります。その分動作速度は遅いんですけど(おい)、画面が賑やかなのはよいですな。
羊を捕まえるには、輪っかを投げます。スペースキーで投擲し、押している間飛び続けます。羊と重なったあたりで手を放すと捕獲できます。

捕まった羊は輪っかに入ったまま、自動で柵の中へと連行されます。各面5頭の羊を捕まえるとステージクリアです。
ときどきフィールド上出現するリンゴは、取ると得点が増えます。隙を見て拾っときましょう。
ゲーム自体は良くも悪しくも「ベーマガで良く見た追いかけアクションゲーム」というかんじです。作者さんの念頭にはハドソンの「ひつじやーい」があったのかもしれません。Dr.Dも食傷気味なのか、「羊を捕まえるだけでは単調なのでリンゴを付け足した感じがしないでもない」「面白ければそれでいいというかもしれないが、あまり矛盾のないものにしてもらいたい」と、いつになく厳しめのコメントを付けています。

羊を捕まえるアクション自体は、なかなか気持ちがよいです。その理由はなんと言っても、おおざっぱな狙いでもけっこう捕まえられるから。具体的には止めた輪っかの座標が羊の座標の縦横8ドット未満の範囲内にあれば捕獲成功となります。輪っかと羊の位置が少しズレていてもしっかり捕まえてくれるおかげでストレスが少なく、狙って捕まえる気持ちよさが格段に上がっています。

荒井が気になったのは、ゲームの単調さよりも、ウルフの動きです。ウルフの移動アルゴリズムは、SGN関数でリチャードとの座標を比較し、徐々に近づいてくるというもの。ベーマガプログラムではよく見た、次第にじわじわにじり寄ってくるというやつです。このアルゴリズムは単純なくせに隙がないため、イヤらしくて面白みに欠けます。
シンプルなゲームほど動きは面白さをてきめんに左右します。もっと敵の動きに「つけいる隙」があれば、駆け引きが生まれて面白くなったのになとおもいます。
*1:リリースはこちらの方が先です。