例によって打ち込んだMSXプログラムネタ。本日はMファン90年8月号より「NUMO」のご紹介です。
NUMOとは作者さんによる造語で「New Undefined Monstrous Object」の略、新奇怪物体という意味のようです。とにかく本作はその謎の宇宙生物NUMOと戦う3D風シューティングゲーム。NUMOはそのままだと長ったらしいので「ぬも」と呼ばれています(おい)。
自機を操りNUMOを捕捉し、照準を合わせてビームで撃破しましょう。画面上には自機からの視界が表示されています。NUMOは宇宙空間を漂う緑色の球体です。画面下の矢印はNUMOの居所を示すレーダーです。矢印の方向に移動すれば、じきに視界に入ってきますが、なかなかすばしっこいです。外すと大幅な時間のロスとなるので、落ち着いて確実に狙いを付けましょう。
NUMOには耐久力が設定されています。こちらの攻撃が命中すると下がり、0になると撃破です。一方NUMOとの間合いは効果音の高さで示されます。高くなるほど接近していることになり、限度を超えると衝突してしまいます。衝突するとこちらの耐久力が減ってしまい、0になるとゲームオーバーです。
本作ではZ軸方向に任意に間合いを詰めたり離したりすることができません。実質、効果音の高さは残り時間を示しています。3Dではなく飽くまで「3D風」であるゆえんです。しかし効果音と共に高まる緊張感や、手負いになると逃げ出すNUMOの挙動など、それらしい雰囲気は十分出ています。いたずらに敵の種類を増やさず、NUMOのみと対峙するゲームにした潔さが、本作の遊びやすさに一役買っています。