何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

火打岳に登ってきたよたび

帰ってきたぜ火打岳

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 というわけでこないだのよく晴れた日、神室連峰の火打岳に登ってきました。
 火打岳は展望抜群の山としても評判です。しかしこれまで3回登っていますが、スカッとした天気に恵まれたことが一度もありません(泣)。非常に眺めがよいというのに、その眺めというものをいまだ拝んでいないのです。眺めがいいときに登りたいとはかねがねおもっており、というわけで今度こそてっぺんから鳥海山を拝んでやるぞという意気込みで、山頂を目指したのでありました。

火打新道入り口の看板から。展望抜群とあるから間違いない(おい)

 これまでの経験を踏まえ、一番時季がよいのは安定した天候が見込める5月の山開き直後。今回は展望が期待できるのと、久々に急登以外も歩きたかったため、最上町の親倉見から登ることにしました。火打新道の新緑も気になったけどな。

槍ヶ先中腹の様子。槍ヶ先まではこのへんが歩いて一番楽しい区間

 親倉見から槍ヶ先までは我慢の道中です。三合目から五合目にかけては残雪が立ちはだかります。ところどころで道を覆い隠していたり、斜面を危うくしていたりしました。そのかわり道中のブナ林は新緑ならではの見事な萌黄色のトンネルで、イワウチワの花畑が足元を飾ります。

槍ヶ先から八森山・月山方面を見たところ。眺めが期待できそうだ!

 2時間ほどで槍ヶ先に出ると、一気に展望が開けます。ここからは楽しい尾根歩き。真っ青な空は雲一つない快晴で、ふもとも周囲の山々もくっきりはっきり見えます。そして目の前には鳥海山。これなら眺めが期待できるぞと意気も上がります。稜線上はカタクリキクザキイチゲがまだ咲き誇り、春の訪れも遅めです。そして中先・大尺山を経て、槍ヶ先から1時間半で待望の火打岳山頂に到着です。

火打岳山頂からの光景。この展望が見たかった。

 狙い通り、山頂は360度の展望でした。願っていた鳥海山はもちろん、月山・葉山や朝日連峰、船形連峰も遠望できます*1。ふもとには向町や新庄の盆地がぼやけず見下ろせます。前回かろうじて見えた塩野の基線道路やさっぱり見えなかった与蔵峠もしっかり見えています。これぞ展望抜群の山、二次増大点の一等三角点が立つ根拠を目の当たりにしたのでありました。

中先付近にて。向町もよく見えた。

 山頂で小一時間昼休憩の後下山開始、大尺山・槍ヶ先と来た道を戻り、15時半前に無事親倉見に帰還しました。
 火打岳から鳥海山を拝むのは、この山に登り始めてからの宿願でした。今回は天気読みをした甲斐あって非常に条件がよく、まさにこれが見たかったという展望に恵まれました。次は晴れたときの紅葉でも狙おうかとおもいます(おい)。
 コースタイムは次のとおりです。


7:30/親倉見登山口-7:51/一合目-8:05/二合目-8:20/三合目-8:22/薬師原分岐-8:38/四合目-8:50/四本ブナ-9:02/六合目-9:09/七合目-9:23/九合目-9:30-9:37/槍ヶ先-10:05/中先-10:26-10:31/大尺山-10:58-12:10/火打岳-12:37/大尺山-13:03/中先-13:31-13:45/槍ヶ先-13:51/九合目-13:56/八合目-14:18/四本ブナ-14:29/四合目-14:35/薬師原分岐-14:42/三合目-15:03/一合目-15:23/親倉見登山口

一等三角点「火打岳」。もちろん今回も見てきました

*1:後でGoogle Earthで答え合わせをしてみたら、蔵王栗駒山も見えていたらしい(おい)