何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「たこを上げましょホイサッサ」




「ヴィルザム」が長かったので、
今度は打ち込みやすいこんなプログラムを入力。
電波新聞社の「MSXMSX2」プログラム大全集収録の
おてがるアクションゲーム「たこを上げましょホイサッサ」です。
ゲーム内容は至ってかんたん、空を飛んでいる鳥に当たったり、
地面に落ちないよう、凧を上げ続けるというもの。
使うボタンはカーソルキーの右のみ。
押している間は凧揚げをしている主人公が走って凧が揚がり、
放せば減速して凧が落ちるという、非常にわかりやすいルールです。





これを巧く使って、鳥に当たらないよう凧を揚げ続けるのですが、
問題はこの鳥がときおりフンを落としてくること。
主人公がフンに当たってもワンミスなので、
スピードを調整しつつ、フンをかわさなければなりません。
上空では鳥に、地上ではフンに気を配らなければならないわけで、
この「挙動が異なるキャラクターを同時に操り、両方同時に避け続ける」という要素が、
本作の妙味となっています。
宮本茂さんは「単体なら簡単なアクションでも、
それらを同時にやろうとすると難しくなって、面白みが出る」みたいなことを
言っていたそうですが、まさにそんなことを感じさせる作品です*1





ちなみにこの作品、作者が中学1年生の時に作ったものだそうで、
そのせいか、随所に中学男的センスが垣間見られます。
空からフンが降ってくるという発想はもちろん、
それゆえ鳥の名前は安直に「ウンチングバード」。
さらにリスト最後には、意味もなくリマーク文による
スペシャルフラッグアスキーアートをちりばめて
スペシャルフラッグだョ〜ん」。
一見ふざけてますが、このバカバカしいセンスが本作の味であることも確か。
ゲーム自体は非常に手堅い作りで、ちょっとした時間で
ズルズル遊べる良作に仕上がっています。

*1:ゲーム自体は「走れセンベイさん」の模倣のようです。