何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

月山に紅葉狩りに行ってきた

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 午前中は晴れるという天気予報を信じて、急遽月山に登ってきました。
 月山の紅葉は9月下旬がベストという噂は聞き及んでいます。隙あらば見に行きたいとおもっていたところ、休みのたびにぐずついた空模様ばかりが続きなかなか行けなかったところ*1、ようやく隙を見つけて行ってきたというわけですよ。


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 今回の目当ては弥陀ヶ原コース上、仏生池小屋付近の紅葉*2。ですので羽黒側から登ることになります。先日の大雨で県道211号・月山公園線が一部崩れ、現在ビジターセンターから二合目までが不通になっているため、八合目レストハウスまでは迂回路を経由します。「やまがた百名山」のサイトでは、月山高原牧場を通るルートが紹介されていますが、今回荒井は立谷沢川の奥、北月山荘を経由するルートをたどりました。実はこちらを通っても、月山高原牧場経由ルートと同じ場所で月山公園線に合流できます。


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 さておき北月山荘経由で無事八合目に到着。夏山シーズン末期の平日だからか、去年登ったときと比べて駐車場の車の数はこころなしか少なめです*3。登り始めたのはやや遅めの10時17分。弥陀ヶ原コースは去年登っているので、概要は織り込み済み。休憩を入れても15時前には戻ってこられる計算です。
 紅葉シーズンでそれなりに入山者がいて、幾度も「こんにちは」のあいさつを交わしているはずなのですが、登山道は至って静かな趣。登山客はみな、紅葉の後に待っている、冬の気配を感じていたのかもしれません。


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 お目当ての紅葉は、仏生池小屋の裏、オモワシ山から行者返し付近がちょうど見頃を迎えていました。ときおり雲がかかるものの、ひどくガスるということはなく、ちょくちょく青空も覗きます。いちかばちかでやってきましたが、天気にはわりと恵まれたようです。


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 さらに嬉しかったのは葉山が見えたこと。月山から葉山を見てみたいとは前々から願っていたことながら、前回も前々回もガスってその姿を拝ましてくれませんでした。月山から眺める葉山は、近いためか森の木々もはっきりと見えます。雲が多いながら、山の向こうには村山や寒河江の盆地も眺めることができました。


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 せっかく来たからには一等三角点も見ておきたいなと山頂に到着したのが12時12分。夏場より数は少ないものの、やはり人気の百名山、あちこちで登山客が休憩しています。月山神社本宮は先週夏の拝観を終えたばかりで、境内は閑散としてました。拝殿は既に閉ざされ、屋根の鏡も取り外されています。


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 葉山を見下ろせる一角に陣取り、お手軽に「赤いきつね」で昼食。高い山にふもとからカップ麺を持って行くと、気圧差でパンパンにふくれます。湯を沸かしてうどんをすすっているとあっという間に雲が湧いてきて、葉山がすっかり隠れてしまいました。


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 13時前に山頂を経って、再び仏生池*4に戻ってきたのが13時45分。14時35分に八合目レストハウスに戻ってきた頃には、上の方はすっかり曇ってました。荒井は本当にちょうどいい「隙」に行ってきたようです。


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 帰り道ではせっかくだからと北月山荘に立ち寄ります。こちらでは手ごろな価格で温泉の日帰り入浴ができまして、登山帰りにさっぱりするにはもってこい。こぢんまりとしたなかなか雰囲気のいい建物で、泊まりがけでくるのも悪くなさそうです。


 山形の山はこれから紅葉シーズンを迎えます。寒くなる前にまだ何座か登ってみたいもんです。

*1:なにぶん標高2000メートル近い山なので、天候に気をつけないと命に関わるんだい。

*2:西川側の姥ヶ岳付近の紅葉の見頃は10月だそうです。

*3:それでもけっこういたけどな

*4:仏生池小屋のいちじくソフトがすごい旨かった。