何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

月山に登ってきた七回目

立谷沢川のあたりから見る月山。朝のうちはまだ天気が良さそうだったのだが

 今年もそろそろ高い山の夏山シーズンの終わりが近づいてきました。というわけでかろうじて月山に登ってきました。
 モンベルのイベントでリフトのタダ券をもらって以来、たびたび登るようになったもの、なぜかほとんど9月です。毎年、山開きしたら早々に登りに行きたいとおもってはいるのですが、例によって天気や都合の問題で、気づけばいつの間にやらシーズン終盤になっているという(泣)。

八合目駐車場からの展望。ゆぽかとか羽黒山の大鳥居が見えた。

 とはいえ9月末は紅葉が期待できます。それに今回の趣旨は山頂で飯を作ってうだうだ過ごすこと(おい)。というわけでそこそこに天気が保ちそうな9月の末日、おなじみの八合目登山口へと向かったのでありました。

弥陀ヶ原とオモワセ山付近の様子。最盛期まで今少しといったところ

 弥陀ヶ原のあたりは草紅葉が見頃を迎えつつありました。しかしオモワセ山の付近は、ぼちぼちと色づき始めたといったあんばいです。今年は紅葉がやや遅れているようです。気づけばあたりにはガスが立ちこめ眺めはさっぱり。さらに冷たい風まで吹き付けています。

山頂付近の様子。秋の風が冷たいぜ(泣)

 2時間ほどの歩きで山頂に到着。月山神社はすでに今季終了しています。とりあえず手を合わせた後、適当な場所を見繕って道具を広げ、昼餉の支度に取りかかります。
 月山山頂付近は、なかなか外飯がやりやすいです。腰を落ち着けられる場所がそこら中にありますし、どんなに風があっても風を凌げる場所が必ずあるので火を扱うのに困りません。加えて八合目登山口からは比較的短時間で往来できるので、たっぷり時間を費やしても、余裕で明るいうちに下山可能です。

昼餉。
運搬も調理も手間を取らない棒状の乾麺は山飯の定番。
チョコレートはチョコラボさんのやつ。

 今回準備したのはこの夏酒井製麺所さんが発売した「琴の」さん監修の乾麺。出羽三山の最高峰で、そのお膝元・羽黒の名店を楽しもうという魂胆です。これはぜひとも月山のてっぺんで作って食べねばと機会を狙ってました(おい)。
 満足して平らげたら、すかさず牛乳と出入りのお店で仕入れてきたチョコレートを火にかけ、食後のおやつにとりかかります。そう凝ったことはしなくとも、山で何かこさえて食べるのは格好の娯楽になるもんです。

一等三角点「月山」。これを拝むのも大きな目的だった。

 昼食をしたためたら、眺めもないのでさっさと下山開始。それでも一等三角点を見ることは忘れず、来た道を引き返して昼下がりに八合目に帰還。まだまだ時間に余裕があったので、帰りは北月山荘で温泉に浸かり、立谷沢川のほとりで昼寝をすることまでできました。

月の沢温泉北月山荘。高原ライン入口に近いので寄りやすい。

 登山口を出発したときこそ庄内平野鳥海山のすそ野が見えていましたが、今回もそれほど眺めはよくありませんでした。展望は期待していなかったというものの、やはり眺めがないのはくやしいものです(泣)。何度か出入りしているのに、すっきりした天気に恵まれた記憶があんまりありません。
 月山は天気読みがしづらいです。ふもとがよく晴れていても山頂付近は雲の中とか、朝には山全体がはっきり見えいていたのにすぐに雲に隠れるなんてことがあたりまえです。登山口から山頂までは比較的容易に行けますが、入山できる時期は鳥海山以上に限られてますし、その中で条件の良い時はなかなか捕まえられません。月山はなかなかに気難しい山です。


 いつものコースタイム。佛生池小屋の味噌汁は売り切れだったぜ(泣)


8:15/八合目駐車場-8:30/弥陀ヶ原出口-8:35/無量坂-9:23/佛生池小屋-9:30/オモワシ山-9:46/行者返し-10:03/大峰-10:17-10:20/月山神社-10:20-11:40/山頂-11:47/一等三角点-11:58/大峰-12:12/行者返し-12:30-12:37/佛生池小屋-13:17/無量坂-13:21/弥陀ヶ原-13:34/八合目駐車場