何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「FIRST WARS THE 宇宙」

タイトル画面。ピコピコいう効果音がクセになります

 今日はMSXプログラムネタ。ベーマガ87年2月号より「FIRST WARS THE 宇宙」です。毎回枕かんがえるの大変なのであっさりと(おい)。
 ざっくりと言って「ボスコニアン」風の面クリア型STGです。宇宙の果てにやってきた宇宙船ABMC号。しかし凶悪宇宙人により、危険な宇宙生物がいる空間の歪みに閉じ込められてしまいました。ここから脱出すべく、ABMC号の艦載機が出撃する…というストーリーです。

ゲームスタート。条件に従って宇宙生物を倒していこう

 自機はABMC号搭載の戦闘機です。これを操り異空間内*1宇宙生物を倒しましょう。条件を満たすと母船ABMC号が出現し、ここに帰還すればステージクリアです。
 自機は8方向に移動可。向きによって自機のグラフィックが変わるのは当然といや当然なんですが、しっかり描き分けられていて好感が持てます。挙動には慣性が付きます。あまり大げさに動かさないことが、うまく動くコツです。

燃料発見。まだまだ余裕があるから焦って取らなくても大丈夫

 プレイ中は常時燃料を消費しています。0になればワンミスです。これがタイマーとなっていますが、十分な余裕がある上アイテムで回復できるので、たまに気にするくらいで大丈夫でしょう。

キングファイガーの火炎攻撃! 身体が赤くなるのが攻撃の予兆だ

 出現する敵は2種類。宇宙恐竜キングファイガーと不思議生物ギディーです。キングファイガーは、ときおり赤く変色し上と左右に炎を吹き出します。ギディーは円盤型で回転しつつふらふらと飛び回ります。どちらもショットを当てれば撃退できます*2。弾は連射不可。一発撃ったら当たるか画面外に出るまで次が撃てません。外れたときの隙は大きいものの、単発でもわりと当てられます。

敵を求めて移動中。戦況は画面右上に○で表示される

 異空間は4x4の16セクターから構成され、その中で戦闘が繰り広げられます。母船を出現させる条件は、各セクターでキングファイガー・ギディをそれぞれ奇数体ずつ倒すこと。各セクターにはそれぞれアルファベットのAからPの記号が振られてあり、これで現在地が特定できます。そして各セクターで倒した敵の状況も同時に画面上に表示されます。現況がわかるようになっているのは、あたりまえのことではあるんですが、非常に好い配慮です。

苦闘の末ABMC号出現! 敵にぶつからないよう帰還しよう

 この手のゲームには珍しく、スクロールしません。画面切り替え式です。もっとも、無理にスクロールさせて動作が重くなってはSTGとして本末転倒なので、妥当な判断でしょう。また、各セクターを制圧するというデザインは、切り替え式だからこそできたのかもしれません。STGとしては「ボスコニアン」や「グレイコリアーグ」ではなく、「アステロイド」や「ヴィルザム」、ひいては「スターラスター」に近いものを感じました。

ラウンドクリア。各面やることが変わらないので単調さは否めない

 いざ動かしてみると、おもったより遊べるという印象です。遊びやすさへの配慮も見られますし、理不尽さを感じさせる部分があまりないのがよいのでしょう。
 気になるのはやはり編集部が指摘するとおり、展開の単調さです*3。終始やってることにあまり変化はなく、エンディングというものもありません。スコアアタックが熱いわけでもなし。荒井は1面クリアした時点でもういいかな、となりました(おい)。敵の種類を増やして画面によって違う敵が出現するとか、ステージクリアまでのタイムを競うとか一定ステージクリアでエンディングといった具合に区切りを設けてもよかったかなとおもいます。
 それと。この手のゲームだったら、全体の戦況が一目で把握できるレーダー機能はやっぱり必要ですよ!

*1:解説では「不思議空間」と呼んでいます。「宇宙刑事シャイダー」でも意識したんでしょうかね。

*2:倒すと初期位置から突然出現するが、そこに自機がいると衝突してミスとなる。作者さんは「記憶力と注意力が必要」とコメントしているが、同時にその部分の改造も提案している。

*3:奇数体倒すという条件は、ゲームの単調さを救うためのアイディアだったのではないかという気もします