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というわけで先日、永年連れ添ったパジェロミニの製造終了と老朽化にともない、新しい車に乗り換えました。新しい車はスズキの軽トラ・キャリイです。キャビンがデカい方。
パジェロミニの製造終了後、次に買い換える車を何にするかは、わりと切実な問題でした。山に行けて物が積めて安く乗れる車(そして新車で買える)*1。そのような条件に合致する車は意外と見当たりません。現行モデルに乗りたい車もなし、だったら次は中古の軽トラか商用バンでいいんでないか…と、いつか必要となる次の計画を様々におもい描くようになりました。けっこう前のことです。
パジェロミニがなければジムニーに乗ればいいじゃないという意見もあることでしょう。確かに2018年のフルモデルチェンジは衝撃でした。パジェロミニ以上の走破性能。断然カッコ良くなったデザイン。そしてとうとう後部座席がフルフラットに(おい)。心がぐらぐらと揺れました。
しかしなにぶんジムニーは高すぎます。軽自動車で200万円。エンジンもターボのみ。ジムニーは最強のクロカンですが、荒井の欲求とは微妙にズレます。
軽トラがよいとかんがえるようになったのは、峠巡りや山歩きの経験からでした。山や整備も行き届いていない峠に分け入ると、奥地にまで車が入っているのをしばしば見かけます。そういうところで見かけるのは断然軽トラです*2。なぜかジムニーやランドクルーザーといった、ガチのオフロード車ではありません。さらに細くて路面も良くない畦道をすいすい走っているのを見て、軽トラの走破性能には意外に侮りがたいものがある、と気づきます*3。
走破性能は十分。ジムニーの性能が必要となる悪路を進む必要があれば、荒井は足で越えるだけのことです*4。物を運ぶための車ですから、積載性能は申し分ありません。値段も割安。そして一番重要なのが、MTがあたりまえに選べること(おい)。
居住性は我慢しなければならないか、とおもっていた折、キャビンを拡張したタイプの軽トラがあることを知ります。若干積載能力は落ちるものの、大幅に乗り心地が上がるのなら引き合います。それなら荒井の欲求を必要十分満たせるだろうし、新車で買って乗ってみたいという折り合いが付き、パジェロミニの後継として、このタイプの軽トラを求めることになったのでした。
同ジャンルの車として、ダイハツのハイゼットジャンボももちろん検討しました。色やデザインは断然そちらの方が好みなのですが、キャリイにしたのは居住性と価格面で有利だったからです。ハイゼットだったら成約直後にマイナーチェンジになって悔しがることになったから、結果キャリイで良かったぜ(おい)。
パジェロミニの車検切れが今年の3月末。昨今の生産遅延により、納車まで大分時間がかかることを考慮して、去年の秋に乗り換えを決断、10月末に成約。3月上旬に納車可否の打診が来て*5、3月下旬に待望の納車。ギリギリ車検切れに間に合ったのでありました。
マイカーとして軽トラを所有するのは当然初めてのことです。まずは運転に慣れようと、買い物がてら200キロほど走ってきました。軽い分、パジェロミニより動作が軽快です。
操作感覚は無骨です。スムーズさや優雅さはありません。シフトノブを動かすとガコン、というかんじでギアが入ります*6。むしろガコンと操作しないとギアが変わりません。いかにもシンプルな機械という印象を受けますが、そのシンプルさにこそ、かえって五感に訴える楽しさがあります。丁寧なシフトチェンジを心がけないとなりませんな。
そして軽トラですから物がたくさん積めます。パジェロミニの不要になったタイヤ4本は余裕で荷台に積めましたし*7、キャビンもけっこう物が置けます。さすが「すごい運ぶ」なんて名前が付いてるだけのことはあります。
基本が便利な道具として作られた車ですから過飾がなく、自分好みにいじれる素材としてのおもしろさもあります。とりあえずいろいろ手を加えるつもりでありますが、こいつもパジェロミニ同様、永く付き合えればなとおもいます。
