
というわけで今年も毎年文化の日恒例、寒河江の日東ベストさんの総合文化祭に行って来ました。
今年は月曜。しかも天気がすぐれないというのなら、去年ほど混雑はしないだろうなと会場に向かってみると全く逆。どういうわけか、去年以上に混んでました(汗)。混んでいるというか、どこに行っても行列だぜ…
あまりの行列に恐れおののき、今年は有料試食や即売会はそこそこに、会場をさらっと廻ってくるにとどまりました。



角煮丼100円の価格設定に我が目を疑う
さらっと廻ったといっても、もちろん喰いたいものは喰うに決まってます。今年早速向かったのは去年見送った本楯工場の棒ヒレカツ。旨くて食べ応えもあるのに、総合文化祭では揚げたてが1本なんと200円。さらにこれも食べときたいと高松工場の焼きそばも入手。そして隣の東根工場コーナーの角煮丼に至っては驚愕の1杯100円。もちろんプロユース水準だからどれもすごく旨いのに、こんな価格で大盤振る舞いして大丈夫かと毎年心配になります(おい)。

寒河江工場製のウィンナーと豚バラ焼きも食べときたかったんですが、大好評につき行列1時間待ちとの知らせに断念いたしました(泣)。それとおなかいっぱいになったんで、今年はモーニングハンバーグ決められなかったぜ…
待たずにお目当ての有料試食にありつきたいなら、開場直後のまだ並んでいないタイミングを狙うか、昼過ぎの落ち着いた頃合いに行った方がよいかとおもいます。


寒天とゼリーの触れる実物展示がおもしろかった
もちろん見どころは即売会や有料試食だけではありません。文化展示も見逃してはなりません。というかこちらを見ずして総合文化祭を見たことにはなりません(おい)。
今年の食文化展のテーマは「食品化学」。同社の製品を題材に、食品を調理したり加工したりする過程でどんな化学反応が発生し、どんな風に影響を及ぼしたり利用されたりしているかについて紹介していました。

ところで。毎年並ばず見られる食文化展でさえ、今年は行列ができてました。例年、行列ができることはほとんどなく、展示室に入ると好きなように見て回れたんですが、どういうわけか今年は列に並んだまま、流れに従って順に展示を見るという有様です。食文化展ファンとして、より多くの来場者の方々に注目されるのは嬉しい限りですが、もっとゆっくり見たかったような気もします。いったいどうしたんだ…



作品展は今年も力作揃いです。シロッコさがえさんの起ち上げにともない、同社にまつわる作品が目立ちました。いちばん目を惹かれたのは提携する農場で飼育している金華豚のフィギュア。やけに精巧で、新会社にかける意気込みまで伝わってきます*1。
この総合文化祭は、もともと文化展示から始まったイベントなのだそうです。やはり単なる安売りイベントではなく、どこまでも「文化祭」。開始時の社長あいさつでも「ぜひこちらも見ていって」と文化展示を推してました。展示にかける同社の思い入れはただならぬものがあります。それだけに手を抜かないから見応えがあるのだと腑に落ちました。
今年からは新趣向として、展示作品の人気投票も開かれていました。どの作品が1位になったか、後で公開してほしいです。


日東ベストさん今年いちばんの話題は、なんといっても直販部門の独立子会社化、すなわち「シロッコさがえ」さんの創設でしょう。
会社はこれまでにも寒河江本社工場に一般向けの直販コーナーを設けたり、オンライン販売サイトを運営してたりしました。今年からは寒河江の道の駅にテナント出店もしています。
直販部門の独立は、これまでのメインである業務用途に加え、一般層向けの販路拡大を狙ってのものでしょう。会社の創設は今年の春で、この秋よりいよいよ本格的に動き出すとのこと。文化祭開始の挨拶でも会場内の展示でも大きく紹介され、全社を挙げて取り組んでいることが伝わってきました。近々寒河江市内に初の直販店の開業を控えているとのこと。こちらも覗いてみたいものです。
ちなみに「シロッコ」とは、北アフリカのサハラ砂漠から地中海に吹く風の名前。熱風のごとく寒河江から世界中においしさと情熱を届けたいという願いを込めてこの名を付けたのだそうです。トッピーの声でしゃべる木星帰りの男じゃなかったんだ…(当然だ)*2

