何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ぬすっとだんさん」




久々にプログラムを打ち終わったのでご紹介。
今回はベーマガ89年1月号掲載「ぬすっとだんさん」です。
内容は太古の昔のアーケードゲームルパン三世」風の固定画面アクションゲーム。
主人公は泥棒のだんさん。だんさんを操り警備員やレーザーを避けつつ、
画面上部に安置されている金貨をすっかり拾って、出口まで運べばクリア。
警備員を捲けるルートを考えたり、レーザーの隙を見極めながら動かなければ
金貨の回収はおぼつきません。
この手の「金塊を盗んでアジトまで運ぶ」といったゲームは
80年代前半にはそれなりに見かけたような気がするのですが、
本作は「ニセスクリーン2」こと多色刷り技法を使っているため、
ルパン三世」と比べグラフィックが格段に綺麗です。
ユニークなのは、金貨を拾うほどだんさんの移動速度が落ちること。
だんさんは一度に複数の金貨を持てますが、持つほど遅くなります。
出口と往復する回数が若干減らせるかわり、警備員やレーザーに捕まるリスクが高まります。
クリア時には残り時間に応じたタイムボーナスが入るため、
往復回数を減らしてボーナスを狙うか、
それとも安全策をとるかといった駆け引きがあるというわけです。
このアイディアも「ルパン三世」譲りのようです。





しかしこのゲーム...今ひとつ面白くありません。
オールBASICゆえ操作性で損してるのはさておき、
展開が単調で盛り上がらないというか、全体的に淡泊すぎてアツくなれる要素には欠けます。
タイムボーナスに極端に差を付けるとか、同時に持ち帰った金貨の数に応じて
得点の倍率が上がるといった、稼ぎが熱くなるような要素があればよかったのにと思います。
もっとも、改造が容易なのも投稿プログラムの利点。
気になる部分を自分好みに作り替えることは、
格好のプログラミングの勉強になっていたものです。