何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

この期におよんでまだプログラム

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 サイト用のネタが書き終わってプログラムの入力がはかどって、3本ほど入力が済んでしまいました。例によって先日頂いたベーマガプログラムから。一本目は1992年9月号掲載「土に埋まる財宝」です。
 題名どおり、プレイヤーは爆弾を使って地面を発破し、宝物を探していきます。手に入れたら画面の左上に行けばクリア。宝物は地面と同化していて、そのありかを探し当てない限り画面に現れません。
爆風に巻き込まれても死にませんが、そのかわり地上にZAPさせられます。宝のありかのヒントは全くないため、どこで見つけられるかは運任せ。ひたすら画面中を爆破することに終始するため、ゲームはかなり冗長で退屈です。大まかに宝の方向を指し示すとか、近づくと反応が出るといった工夫がぜひ欲しかったところです。
 ちなみに本作の作者さんもMファンでよく名前を見かけた方で、そのせいか、画面がやけにファンダム作品っぽいです。


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 2本目「パイプライン」はスピード感のあるアクションゲーム(92年10月号掲載)。画面右から飛んでくる敵をひたすらかわします。ゲーム自体は単純なんですが、敵の速さに差を付けたり、次第に難易度が上がっていくという工夫は忘れていません。疑似乱数を使っているため、敵が毎回同じパターンで出現するのは欠点かもしれませんが、見方を変えれば遊びこんで出現パターンを覚えるほど巧くなれる「覚えゲー」要素が加わったとも言えます。自分はこっちの方が好きですかね。


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 このゲームのニクいところは、短いなりにグラフィックや演出に凝っているところ。自機は3パターンでアニメーションしますし、画面上下の枠は疑似スクロールで後方に飛び去ります。当たり判定がシビアなところはありますが、非常にテンポが良くて、やられてもハイスコアを目指して何度もリトライしてしまいました*1


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 3本目「GOKIVADER+α」は96年1月号から。「ゴキベーダー」はP6発祥のベーマガを代表する作品で、そのMSX移植版となります。この移植版では新要素として敵キャラにミサイルが追加されています。ミサイルはゴキベーダーに混じって降ってきて、自機ゴキストッパーに衝突するとミスになってしまいます。プレイヤーはゴキベーダーとミサイルをすばやく見分け、ゴキベーダーのみを迎撃しなければなりません。


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 5年程前、荒井も「ゴキベーダー」を移植したことがありました*2。自分は新要素として、次第に落下スピードが上がっていくようにしたのですが、「お手つき」というアプローチもあるんだなと感心しました。
 ただしスピードは速めで、難易度は高めです。この点は荒井の移植版の方が遊びやすいぜと宣伝しときます(おい)。

*1:ついでにリストに落丁があります。スプライトデータの空白は「カーソル」です。KEY1,CHR$(255)で打ち込むアレですな。

*2:MSXリソースセンターからDLできます。