釣りゲームというものは昔から製作され続け、今なお数多く存在していますが、寡聞にして大ヒットした作品というものを見たことがないような気がします。というわけで今回ご紹介するのはベーマガ92年9月号掲載の釣りゲーム、その名も「FISHING」です。
作者さん曰く、本作は「ウキ釣りをシミュレート」した作品とのこと。ウキの上下を見て魚をかけ、取り込むまでをゲーム化しています。全9投して、釣り上げた魚の総重量を競います。
プレイヤーは「アワセ」こと魚をかける部分と、釣り上げるまでの「ファイト」をやるわけですが、その部分の操作は畢竟、タイミングと連打のゲームです。ゲーム自体は単純ながらけっこう面白く遊べまして、それはそれで作りとしては正解なわけですが、実際の魚釣りとは相当に違うんだろうなという気がしないでもありません。
カーレースとレースゲーム、ゴルフ競技とゴルフゲーム等々、実際のスポーツ競技とゲームが相当に異なるものであることは分かっているつもりではありますが、中でも釣りと釣りゲームほど、そのギャップが大きいものはないようにおもわれます。その差が釣りゲームに大ヒットが少ない要因なのかもしれません。
