ここのところプログラムの入力に明け暮れているわけですが、
そういうわけで、また一つ、以前から気になっていたプログラムを打ち終えました。
今回入力したのは電波新聞社の「MSX・MSX2プログラム大全集」収録の
アクションゲーム「たかしくん」です。
制作は以前紹介した「悟空」と同じたかしくんこと藤本英一さん。
本作のタイトルをそのままPNにしたんでないかという気もします。
内容は「悟空」同様の階段アクションゲームです。
「怪物から逃げ回り、宝物を集めまくる」という内容はだいたい同じですが、
こちらの方が先発だったようです。
「たかしくん」はまだまだ荒削りで、ゲームとしては問題点も多いですが、
これが後に「悟空」に発展したと考えると、その原型を見るような思いがします。
なんといっても本作の売りは、MSXがしゃべること。
主人公は黄金を探しているようで、実は母親を追い求めていたという設定がありまして、
面クリア時やハイスコア更新時などに、サンプリング音声で「おか〜さ〜ん!」と喋ってしまうのです。
ベーマガ投稿プログラムにしては珍しく、本作はBASICとマシン語ダンプリストの二本立てで、
マシン語リストが音声再生を受け持っています。
「ボスコニアン」や「スーパーレイドック」等、
サンプリング音声で喋るゲームというのは、MSXでも昔からありましたが、
投稿プログラムで喋るというのはなかなか例がなく、荒井の知る限り、
ログインの「フィールドマスター」、MSX・FANのじゃんけんゲーム、
そしてこの「たかしくん」ぐらいのものです。
こんなところにも、藤本さんの技術力の高さがうかがえます。
次はいよいよジャンケンクエストでも入力してみますかねぇ荒井でした。