今週のお題「買ってよかった2024」
今年は大きな買い物をしたという記憶があまりありません(本当かよ)。
その1:「リンダ・キャリエールのアルバム」
アメリカの女性歌手・リンダ・キャリエールさん「幻の」デビューアルバムです。
製作されたのは1977年。プロデュースは細野晴臣さん。日本人ミュージシャンが海外のシンガーをプロデュースするという意欲的な企画で、他にも山下達郎さんや佐藤博さん、矢野顕子さんに吉田美奈子さんといった錚錚たる面々が曲を提供しています。
しかしこのアルバムは、それだけの豪華メンバーが参加していながらも、リリースされなかったことで知られています。なんでも海外でのセールスが見込めそうにないからという理由で、完成直前でお蔵入りしてしまったのだとか。
そのときわずかに製作されたサンプル盤が出回ったり、達郎さんなど参加アーティストが音源を一部披露したりということもあって、このアルバムの存在は、永年ニューミュージックリスナー*1の間で、「幻の名盤」としてそれなりに知られていました。それが今年になって、アルファレコード50周年記念企画の一環として、とうとうリリースされたのがこちらです。
和製ポップス史上重要な位置を占めている1枚らしいのですが、それはさておき荒井は達郎さんの「Love Celebration」のオリジナルが入っているということで買いました。
この頃のニューミュージックは大好物。その所産の一枚とも呼べるこのアルバムのサウンドも、当然かなり気に入りました。ソニーミュージックには、よく出してくれたなぁと感謝しかありません。
加えて「Love Celebration」の歌詞対訳がわかったのがありがたかったですな(おい)。
その2:「コザブジェラートのグラニータ」
コザブジェラートさんは、天童の運動公園に店を構えるアイス屋さんです。旬の素材を活かしたフレーバーと、他を圧倒する滑らかな食感等々が気に入ってしばしば通ってます。アイテム開発にも余念が無く、そこが夏の新定番にしようと今年新しく出したのがグラニータです。
お店では平たく「かき氷」と説明してますが、いわゆるかき氷とはかなり違います。専用に用意したミルクソルベットの上に、これまた様々な専用フレーバーを載っけるというもの。グラニータ用のソルベットは通常のソルベットと比べて粒が粗めで、涼しさを感じさせるサクサクとした食感が特徴です。
ジェラートやソルベット以上に食味が爽やかで、クソ暑い日などうってつけ。食べ進むうちにソルベットが溶けて混ざり合って、舌触りや味の変化が楽しめるのもよいです。この夏は通うたびレギュラーのジェラートにするか、フロッタにするか、それともグラニータにするかで迷いに迷いました(おい)。
その3:「米富繊維のセーター」
家で着ているユニクロのトレーナー*2がいいかげんボロボロになったので、替えを探すこととなりました。そんな折、たまたま山辺の米富繊維さんのイベントで実物に触れる機会に恵まれ、想像以上にこれはいいぞということになって購入したのがこれです。
モノはまったくもってふつうのセーターです。見た目もデザインも何の変哲もなく、シンプルなこときわまりありません。しかしさすがは山辺ニット、袖を通せば造りの違いは瞭然。あったかくて着心地が非常によく、家でぐだぐだするときなど最高です。さらにシンプルながら質がよいので、そのままよそ行きにしてもおかしくないところが重宝してます。手入れにはけっこう気を遣うけどな。
あまりにシンプルでふつうなセーターなので、ごまかしがきかないというか、質のよさが際立っているのだとおもいます。そういやフィーナさんもふつうの女の子を自称してるしな(おい)
ところでこのセーターは米富繊維さんのファクトリーショップで買ったんですが、ここがまたすばらしいです。少しでも米富さんに興味があるのなら行った方が良いです。セーター買うとおまけでジュース一本もらえるぞ(おい)
その4:「パタゴニアの半ズボン」
個人的今年のベストバイ。昨今の夏の酷暑に耐えかねて、とうとう半ズボンに手を出すことになりました。ただし着るのはほぼ五十のジジイです(号泣)。安物で間に合わせると汚ぇおじさん感がいや増しになるので、ヘタなものは選べません。安っぽくなくて、実物を試着して選べるやつがいいということで物色した結果、パタゴニアの定番品に落ち着きました(おい)。
マムートの半ズボンも検討したんですが、一番の決め手になったのは、着る場所を選ばない汎用性の高さでした。履いて楽なので、家でダラダラするときも着られますし、造りも悪くないのでそのまま外に出てもそんな抵抗がありません。もともと外遊び用のウェアですので、山にも着ていけますし、なんだったら水着にもなってしまうという。家で着ているものがそのまま外でも山でも通用するし、山から戻ってきてもそのまま家でゴロゴロできるというのは、山装備として理想的です。夏の間はこればかりで快適に過ごしてました。
おもうところあって、パタゴニアは敬遠しているのですが(おい)、いろいろその製品に触れると、作ってるものは確かだなと感心させられます。20年以上保っているウェストポーチ、雨合羽、鯖の缶詰にクラフトビール等々。くやしい!でも感じちゃうビクンビクンといったあんばいで、なんだかんだでパタゴニアには今後もお世話になってしまうのでしょう。
パタゴニアの半ズボンは毎年新しいデザインのが出るので、そのたび買ってしまうユーザーも多いと聞きます。この便利さならばそれも納得で、荒井も替えにもう一枚ぐらいあってもいいなとおもいますが、無用にたくさん買うことはパタゴニアも望んではいないだろうので、それだけで止めとこうとおもいます(おい)
歳を取って、買うモノの質が変わりました。高性能であっても、数年で陳腐化して遠からず使えなくなるようなモノにはあまり魅力を感じなくなりました。そのかわり、シンプルでも上質できちんと永く付き合えそうなモノに価値を見いだすようになりました。その方が愛着を持って永く使えるので、結果的には満足度が高いという理屈です。
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