先日、舟形の猿羽根山に登ってきたという話をしました。その後地蔵尊とは別に三角点があることが判明したので、今度はこちらを拝みに、ふたたび猿羽根山に行ってきました。
地形図を見ると、猿羽根山地蔵尊から東に延びる尾根筋の途中、地蔵尊の東南東330mほどのところにもう一つピークがあり、そこに三角点の表記があります。ネットで情報を集めると、そこに至る道はなく、藪こぎが必要であるとのこと。だったら今しかないだろと、さっさと行ってきたという次第です。
今回はいつもの国道13号線・猿羽根トンネル脇からお手軽に猿羽根山公園に到着。地蔵尊直下の「新荘領」の石碑前から、とりあえず三角点の方を目指して歩き始めました。実は初めて知ったのですが、石碑のところから名木沢の近くまで旧羽州街道の道が残っており、歩けるようになってました。どうやら地元の歴史愛好会の方々が手を入れているようです。
三角点はその途中にあるだろうとずんずん歩いてみますが、これが見つかりません。しばらく進んだところで三島通庸の旧道と合流。見落としたと判断して引き返します。
改めて地形図を確認します。あたりと見比べるうち、旧街道東側の脇がこんもりと丘になっていることに気づきます。三角点はこの上だと睨み、てきとうなところから丘に続く尾根に取り付くと、あたりの木の枝にリボンが結びつけられているのを発見。間違いないと確信し丘を上り詰めると、待望の三角点を見つけることができました。
三角点の標高は178.2m。「やまがた百名山」記載の地蔵尊の標高が160mですから。それより18mばかり高いことになります。丘に続く尾根に道らしい道はありません。やはり若干の藪こぎが必要です。三角点の周囲も藪。木立の合間から月山や葉山が見えるかなという程度で、展望はありません。極点大好き人間でもなければ、あえて目指す場所ではないでしょう。荒井は極点大好き人間だから目指すんだい(おい)。
今回は三角点の位置を特定して到達したばかりではなく、旧羽州街道が歩けることが判明したことも大きな収穫でした。明治期の旧道は何度か踏破しています。今度はこちらを歩いてみねばなりませんな。