何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「WHITE & BLACK」

1面。1手でかんたんにクリアしよう

 年末になるとやけにプログラムネタがはかどります。いつもからこの調子でやれればいいのにということで本日もMSXプログラムのご紹介。ベーマガ85年3月号より「WHITE & BLACK」です。

3面。個人的には一番難しかった

 詰め将棋や詰碁というものはよく見かけます。言うなれば本作はそれのオセロ/リバーシ(長いので以下オセロと略)版。つまりオセロのルールを利用した詰めパズルゲームです。
 ゲームを始めると、いくつかの駒が載ったオセロ盤が表示されます。そこに新たに駒を置き、オセロのルールに従って全ての駒を白にしましょう。駒は黒白どちらも置けますが、各面手数が決められています。決められた手数で全て白にできなければやりなおし。成功すれば次の面へと進みます。ステージ数は全5面。オールクリアを目指しましょう。問題数が少ない、盤の色が化けるといった点は少々気になりますかね。

4面。エレガントな完成形

 ゲームの内容はそれだけです(おい)。ただし日本人なら誰もが知っているであろう、オセロというテーブルゲームゆえのわかりやすさと、パズルとしてのおもしろさを兼ね備えています。
 おもえば詰め将棋や詰碁はよく見かけるのに、詰めオセロというパズルはほとんど見たことがありません。理由はいろいろあるのでしょうが、手軽に遊べるコンピューターゲームとしては悪くないものがあります。詰め将棋や詰碁に比べて、簡単に解けるというきらいはありますが、ちょっと考えれば解けるという難易度は、軽い頭の体操にもってこいです。

最終面。意外とかんたんにクリアできる

 ところで気になって「詰めオセロ」でググってみたところ、オセロゲームの公式サイトにありました(おい)。ただしあちらは対戦中の盤面を題材に勝ちきる手を打つことがことが目的であるのに対し、本作は対戦中にはまず現れることのない盤面で、全ての石を白にすることが目的という違いがあります。やはり本作は厳密な「詰めオセロ」ではなく、オセロのルールを利用したパズルゲームと捉えるべきなのでしょう。

あっさりした全クリア画面。作者さんは面を増やす改造法を紹介している