何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

高い方の羽黒山に登ってきたふたたび

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霊祭殿。古道はここにつながってます

GR III。PhotoShop Elementsで縮小


 11月も下旬となれば、そろそろ冬の足音が聞こえてきます。というわけで雪が積もる前に気になることは確かめておこうと、再び羽黒古道で羽黒山に登ってきました。
 前回登ったのがちょうど7ヶ月前。桜が終わり新緑の候を迎えた頃。そのときは残雪に埋もれて山頂手前の道が解らず、霊祭殿に出られる本来の夏道の確認が宿題となっていたのでありました。

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お地蔵さんの祠。閉ざされた扉に冬の近さを知る

 というわけで今回も立谷沢川のほとり、蜂子から登っていきます。登り口そばにある水神様の湧き水は停止中*1。お地蔵さんの祠も扉が閉ざされ、すっかり冬支度です。


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 水芭蕉が咲いていた一角は枯草の下。足下は落ち葉のじゅうたんで、春とはだいぶ趣が異なります。それでも道しるべはしっかり残っていて、迷わず進むことができました。
 展望を楽しむのもそこそこに、みはらしの丘を通過して車道を横切れば、いよいよ懸案の山頂前です。

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夏道を進む。目の前に見えるのはゴールの霊祭殿

 前回はここで道を見失い、だましだまし前進した末、雪が積もっているのをいいことに、前方に見えた歴史博物館めがけて建物裏の谷を無理矢理登り、山頂に出たのでありました(おい)。
 さすがに今の時期は夏道がしっかり現れていました。正規のルートは谷ではなく、山頂直前で尾根に上がり、そのまま境内に至ります。かつて荒井が無理矢理踏破した谷はまるきりルートから外れてました(あたりまえだ)。確かめるように正しい道筋を辿った末、待望の霊祭殿に到着です。


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 合祭殿にお参りし、ひとしきり境内を散策したところで、再び古道を下ります。古道に入るなり人の影は消え、あたりは至って静かなもの。すぐそこの山頂の賑わいが嘘のようです。
 みはらしの丘に戻ったところで米を炊いて昼餉にします。広場からはくもり空に溶け込みそうなほどおぼろげに、鳥海山が望めます。最上川の河口の向こうには、これまたおぼろげに飛島が浮かんでいました。

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みはらしの丘で米を炊く。
安上がりに遊ぶなら山に行くに限りますな(おい)

 二度目で土地勘が付いたおかげでもありますが、前回道を見失ったことを差し引いても、羽黒古道は意外とすぐ山頂に着ける、という感があります。道中変化があって飽きませんし、眺めのいいところにも恵まれています。急登もなければ足下もしっかりしていて、歩きやすさは石段以上です(おい)。しかもこの日山頂以外で道中行き会った人は一人もなし。空いててせわしくないのが非常によいです。
 こんな具合に羽黒山に登るなら実に魅力的なコースです。羽黒古道のよさはもっと知られてよいとおもいます。本来のルートもわかったので、今度は残雪があっても強引に谷を登る必要もありませんな(おい)。


 いちおうコースタイム。


10:37/登山口-10:42/お地蔵様-10:46/皇野公園-11:19/12号鉄塔-11:27/みはらしの丘-11:31/車道横断地点-11:42-12:27/羽黒山山頂-12:37/車道横断地点-12:40-13:47/みはらしの丘-14:21/皇野公園-14:25/お地蔵様-14:30/登山口

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合祭殿前で発見。この神社も映えを狙ってやがるぜ。

*1:ここで水を補給するというもくろみが崩れ、飛脚の墓そばの沢で汲みました。こんなことのないように、水はちゃんと持ってきましょうね!(泣)