何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「赤外線」

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そもそも赤外線ってこんなんでしたっけ?(おい)

 聖誕節だろうと当何とか庵は平常営業です。というわけで歳末プログラムまつり。Mファン90年2月号より「赤外線」です(おい)。
 そのむかしアニメとかで、蜘蛛の巣ように張り巡らされたセキュリティ装置の赤い光線をかいくぐりお宝の保管庫に侵入するなんてシーンをよく見たものです。本作の主役はその赤い光線。赤い光線を照射して、画面内のターゲット「OSM」に当てるというゲームです。画面外周では三つの球体が周回しており、スペースキーを押すとこれらを結ぶように二条の光線が発射されます。光線が当たったOSMは1回目で緑、二回目で黄色に色が変わります。画面内全てのOSMの色を黄色にすれば面クリア。OSMの数が増えて次の面が始まります。

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かろうじてステージクリア。まだ1面だが相当に難しい!

 光線を発射するには一定のエネルギーを消費します。エネルギーがなくなるとゲームオーバー。無駄撃ちできないのはもちろん、エネルギーは発射する以外にも経時で減っていくので、うかうかしてはいられません。タイムの役割も果たしているわけですな。複数のOSMを捉えられるタイミングを狙って発射できれば効率が良いのですが、球体はやけに速いばかりか齣落としのようにカクカクなので、当てるにはコツが必要です。


 ゲームは少々難しめなんですが、アイディアと見事光線を当てたときの気持ちよさが見所。もしこれがアニメ同様、赤い光線をかいくぐるゲームだったら、凡庸な内容で終わっていたでしょう。ビームの方を主役に持ってきたことで、他にはないユニークさを獲得しました。
 作者さんはベーマガで「トコちゃん」シリーズなどを発表された方。実力派らしい面白い作品です。