歳末プログラムまつり。果たして年内に紹介しきれるのか。というわけで本日もMファン90年1月号から「SPEEDER」です。
一言で言えば疑似3Dレースゲームです。自機のエアカーこと「スピーダー」を操り、制限時間内にコースを完走しましょう。コースアウトするとクラッシュ、一定時間をおいて復帰できますが、そのぶんがタイムロスとなります。完走できれば次の面へ、できなければゲームオーバーです。ルールはこれだけ。操作も左右とアクセルオン・オフのみとシンプルです。カーブでは遠心力がかかるので、巧くスピードを抑えつつ曲がりきるのがクラッシュしないポイントです。
画面下部に表示されているメーターは、黄色が残りタイムで赤色が走行距離を示します。Mファンでは「時間と距離の競走」と称していましたが、要は黄色いインジケーターが画面左端に達するよりも先に、赤色が到達すればよいわけですな。疑似3Dでコースが高速に流れていく様は実に爽快で、操作性も良好。自機の浮遊感も気持ちがよいです。「SPEEDER」の名は伊達ではありません。
高速で迫力のある3D表示はもちろんのこと、本作が特に優れているのはその明快さです。ルール、操作方法、画面構成の全てが直感的でわかりやすく、プレイにあたってストレスとなるものが限りなく少ないため、走りに集中できるのです。レースゲームで一番大切なのは疾走感。余計なことを考える必要なく遊べて、ひたすら突っ走る気持ちよさが味わえるところが実にすばらしいです。
ところでせめて今夜ぐらいは世界が平和でありますように。