何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「エレクトリックアクシデント」

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 一画面プログラムはすぐに打ち終われるのが良いですな。というわけで本日もMSXプログラムネタ。MSXファン89年7月号掲載のアクションゲーム「エレクトリックアクシデント」です。
 一画面らしく内容は至ってシンプル。当時よく見かけた形式のジャンプアクションゲームです。前方から迫り来る波をジャンプで適宜かわしましょう。主人公はわずかずつ画面中央に向かって前進していくので、徐々に難しくなっていきます。かくして一定距離を走りきればゲームクリア。波にぶつかったらゲームオーバーです。「重力の強い惑星で大波が発生し、水力発電所が損壊した。プレイヤーは修理のため、波を乗り越えつつ発電所に駆けつけねばならない」といった具合のストーリーがあるんですが、知らなくても問題なく遊べます(おい)。
 作者は個性的な作品の数々で知られるEMGVT-HALT氏。ですのでもちろんただのジャンプゲームではありません。
 本作ではジャンプを途中でキャンセルできるのがポイント。ジャンプ中にキャンセルボタン*1を押すと、即着地して次のジャンプに移れるようになっています。これを巧く利用すれば、続けざまに波が迫ってくるなど、滞空中に普通に着地を待っていたら次に間に合わないときでも、タイミングを合わせて乗り越えられるという寸法です。


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 ただし本作も他のEMGVT-HALT作品同様クセがあって難しいです。ジャンプキャンセルを使いこなすには、シビアなタイミング読みとキー操作が必要です。ゲームは244点でカンストするのですが、荒井は135点がやっとでした(泣)
 動作自体は至極快適で、テンポよく遊べます。一画面プログラムであっても、巧者らしいクールさは健在です。

*1:「グラビティコントローラー」なる装置を発動しているという設定です。