本日はたまっている動作確認MSXゲームプログラムより「STRAWBERRY ISLAND」(Mファン90/12)のご紹介です。
見るからに古き良きサイドビュー式固定画面パズルゲームです。主人公のてるてる坊主を操り、画面内のイチゴを採り尽くしましょう。しかしてるてる坊主はひ弱です。ジャンプもできなければ、足場のないはしごには取り付くこともできません。
そのかわり使えるのが「爆弾」です。爆弾は仕掛けるとカウントダウンが始まり、0になると爆発します。爆発すれば周囲の物体を吹き飛ばします。各面ごとに使える個数が決まっているので、どこにどう仕掛けるか、どう使うかをよく考えなければいけません。無論、自分が爆風に巻き込まれればアウトです。
類似の作品に比して、本作はかなりアクションゲーム寄りの作りです。攻略するにはパズルを解くための頭脳のみならず、シビアなキー操作も必要です。
落下しながらお目当ての位置に着地するとか爆弾を仕掛けるなんてアクションは序の口です。中には爆弾を仕掛けたら足場を爆破される前にすかさず移動するとか、カウントダウンの時間を利用して爆弾そのものを足場にして使うとか、時には発破時の硬直時間を利用するなんてテクニックも必要となります。少しでも操作を間違うとクリア不能になる局面だらけ。プレイ感覚は見た目以上に緊張感があります。失敗してもやり直せるギブアップやコンティニュー完備で、リトライし放題なのはありがたい配慮です。
いわば本作は「頭脳とテクニックで解くパズルアクション」です。オールBASICゆえの若干の操作性の鈍さこそ気になりますが、悪くはないコンセプトを備えています。難しくて、例によって荒井はリスト改造してエンディングを拝んでやりましたけど(おい)