何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

月山に登ってきた6回目

ガスってロクに見えねぇ(泣)

GR III。PhotoShop Elementsで縮小


 というわけで羽黒山に登った翌日、やっぱり登りたくなって、月山に登ってきました。ここ2年登ってなくて久々に登りたくなったのと、9月以外に登ったことがないためかねがね別の季節の様子が見てみたいと願ってたのと、今年は月山神社が卯年の御縁年である上、ちょうど時間の都合も良かったので、だったら行くしかないぜと行ってきた次第です。越えてやるぜあの月山を(おい)。

途中見かけた花いろいろ。月山も花の百名山だったっけ

 今回も羽黒山側・月山八合目から山頂までを往復するというルートです。これなら2時間程度でお手軽に山頂まで行けます。
 夏ですので花が豊富です。弥陀ヶ原のあたりはキンコウカが咲いていましたし、9合目付近にはハクサンイチゲチングルマがまだたくさん咲いていました。白い花、黄色い花、青い花と、いずれも秋の紅葉の時期には見たことのないものばかりです。月山も数々の高山植物で知られる山であることをおもいだしたのでありました。

花に囲まれる佛生池小屋。味噌汁飲んで来りゃよかったな

 初夏の花が今でも咲いているということは、それだけ遅くまで雪が残っているということでもあります。つい先日まで、上の方にはまだまだ雪が残っていたのでしょう。月山の雪深さが推し量られましたが、持参した軽アイゼンの出番は今回もありませんでした(泣)。

山頂の様子。下手すると神社すら見えやしねぇ(泣)

 山頂の神社は御縁年ということで気合いが入っている様子です。ご祈祷の記念品として限定の酒を用意していたり、授与所でも御縁年の特別お守りなんてものを配布しています。御縁年にお参りすると十二年分の御利益があるのだとか。荒井はとりあえず記念の歳にお参りに来られただけで満足したのでありました(おい)。

朝到着時の8合目駐車場。やたら余裕があった。

 天気はすっきりしません。雨や落雷こそなかったものの、山上はすっかりガスって眺めは得られません。今回は眺めは二の次だったものの、やはり眺めがないのはくやしいです(おい)。次は月山から葉山眺めてやるんだ…


 ふもとから見上げても、夏の月山はすっきり見えることが少ないです。かの松尾芭蕉は「雲の峰いくつ崩れて月の山」なる句を残しました。荒井は、この句の世にある解釈の多くはちがうとおもってます。夏の間、月山はほとんど雲まみれですっかりその姿を拝めることが稀です。山形に滞在した間、おそらく芭蕉は雲まみれでろくに見えない月山を何度も見上げたことでしょう。そしてたまに雲が消えて姿が見えたときや参詣したときなど、きっと思ったことでしょう。あの雲の中にこんなでかい山が隠れていたのか。あたかもあれだけの雲がこの山になったように。この句は幾度も夏の月山を見上げ、実際に登ったからこそ、ひねり出せたのだとおもいます。

夏の月山を見上げる図。夏は本当毎日こんなかんじです。

 例によってコースタイムです。最盛期にもかかわらず比較的空いてました。天気のせいなのか平日だからだったのか。


9:14/八合目登山口-9:27/弥陀ヶ原出口-10:14-20/佛生池小屋-10:26/オモワシ山-10:39/行者返し-11:10-12:53/山頂-13:13/行者返し-13:27/オモワシ山-13:33/佛生池小屋-14:20/弥陀ヶ原-14:32/登山口