GR IIIで撮影。Photoshop Elementsで縮小
というわけで先日予告したとおり、摩耶山に登ってきました。3年前に一度登っているので今回は2度目です。
また登ってみようとおもったのは、その後紅葉の時期がいいらしいという噂を聞きつけたことと、もっと眺めが期待できる時期に登ってみたいという欲が出たゆえ(おい)。ですので10月下旬に安定した秋晴れという天気予報が出たら、もう居ても立ってもいられません。
今回も前回同様、越沢からの周回ルートを選択。しかし今度は前回とは逆、中尾根コースを登って山頂に行き、そこから追分まで関川コースを下り、再び中尾根コースで戻ってくるというルートを歩いてきました。中尾根コースはその急登で知られます。前回下った急坂が、登ってみたらどんなものなのか確かめたいというのも逆打ちにした理由です。
朝8時半過ぎに瀬戸橋たもとの登山口に到着。真夏の前回とは異なり今は秋。じっとしていると少し肌寒いくらいで暑くもなく、虫もおらず非常に快適です。
それにしても険阻です。弁財天の滝までは庄内小国川上流の渓谷に沿って歩いて行くのですが、こんな険しいところを俺は歩いていたのかと我ながら驚きあきれました(おい)。
摩耶山は標高に比して非常に峻険です。足の置き場所は心細く、ときどき路面に頭を出す岩は朝露で滑りやすくなっています。すぐ隣は崖っぷち。足を滑らしたら下の谷までまっさかさまなんて場所だらけで全く気が抜けません。
とはいえこの険しさゆえ見応えがあるのも事実。ところどころでデジカメを取り出すことは忘れず、気をつけながら歩くうち弁財天の滝に到着。摩耶山名物・鉄ハシゴを登り切ってようやく人心地つきました。
ここまで来れば滑落の心配はありません。しかし今度は急登が待っています。滝から山頂までの標高差は約600m。こないだの弥吉ころばしと同等ながら、険しさではこちらの方が上です。さすが摩耶山、並の急登とはわけが違います。こんなところをミッチーさんは山ぶらで登ってたのか(おい)*1。
急ではあるものの今は秋。夏と違い暑くはないので、わりと快適に登れます。あたりは紅葉のまっただなかで至って楽しい道中。かくて登り詰めた末、山頂へとたどり着いたのでありました。
摩耶山といったら抜群の展望です。この日はこの上ない秋晴れで、前回以上の展望に恵まれました。目の前には荒沢ダムと月山が間近に迫り、鑓ヶ峰・鉾ヶ峰の双子のピークの奥には以東岳と朝日・飯豊連峰が望めます。かろうじて見えただけの鳥海山も今日はくっきり。日本海には粟島はもちろん、佐渡島まで見えました。双眼鏡も取り出して見入ることしばらく。前回をしのぐ絶景がこれでもかと広がります。この展望のためだけでも、わざわざ登ってきた甲斐がありました。
名残惜しく山頂を出発した後は順当に関川コースを下り、追分からクセ穴大森林を経て小浜の小屋跡にて再び越沢からの登山道に合流。沢伝いの道をきわどく引き返し、13時前に無事瀬戸橋たもとへと戻ってきたのでありました。
前回の反省を踏まえ、今回水を2リットルほど持参しましたが、なんと500mlで間に合ってしまいました。時に寒さを感じるほど涼しいので、夏ほど汗をかかなかったようです。
そして今回は山中で荒井以外の登山者も何人か見かけました。やはり秋の良い時期ということで、展望や紅葉を楽しみに登りに来る方が多いようです。前回夏に登ったときもそれなりにおもしろく登ってましたが、秋の摩耶山は秋ならではの魅力がありました。
次は旧朝日村側の倉沢コースが気になるところですが、まだへなちょこなのでおとなしく関川から関川コースをたどるか、まだ見ていない七つ滝や仙人が岩屋でも見物しようかとおもいます(おい)。
例によってコースタイム。余裕があったのであつみ温泉にも寄ってこられたぜ*2。
8:38/越沢登山口-8:48/はしご橋-8:58-9:02/小浜の茶屋跡-9:15/弁財天の滝-9:31/七つ滝・仙人が岩屋分岐-10:33-59/山頂-11:02/倉沢分岐-11:03/奥の宮-11:09/六体地蔵-11:15/鼻くくり坂-11:29/天王峯の大杉-11:34/避難小屋-11:41/追分-12:16-20/小浜の茶屋跡-12:31/はしご橋-12:41/越沢登山口