何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「人工衛星」

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そのミサイルでUFOの方を攻撃しろよ(おい)

 好きでよく見ているBSの釣り番組では、磯釣りもよく採り上げられます。磯から撒き餌で魚を集めて釣るっていうやつ。なんでもその釣りでは、潮と撒き餌の流れと、鉤に取り付けた食わせ餌の動きを読んで同調させることが肝心なのだとか。
 というわけで本日はMSXプログラムネタ。Mファン90年5月号より「人工衛星」です(おい)。


 画面中央に表示された丸は地球です。左上にいる灰色の物体は侵略者の敵UFOです。UFOは地球破壊爆弾を落としてきます。地球に当たったらアウトです。
 ですからその前に迎撃しなければなりません。地球のそばにはもう一つ、クモみたいな物体が浮いています。これが自機の人工衛星。スペースキーを押すと防衛ミサイルを発射できます。これで爆弾を撃破してやりましょう。
 しかし。本作はシューティングゲームではありません。人工衛星は軌道上を自動で周回するだけで、任意に動かすことはできません。爆弾もミサイルも直線的には飛びません。地球上を周回し、やがて重力に引っ張られて落下します。特に防衛ミサイルはすぐ地球に落っこちまして、こうなってもアウトです。

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防衛ミサイル地球に落ちて大失敗。母星を自爆してどうするよ(おい)

 ですので、プレイヤーは周回する物体の移動速度や位置、軌道を読んで、適当なタイミングでミサイルを投下しなければ、爆弾に当てることはできません。ここが本作の要。最初は何が起きているのかさっぱり訳がわかりませんが、次第にルールを飲み込んで動きが読めるようになってくると、ぼちぼち爆弾に当てられるようなって、俄然おもしろくなってきます。あぁ、こうすればいいんだ!と。


 この一連の動作、何か似ているなぁとおもい当たったのが、件の磯釣りでした。流れを読んで同調させるという点で、本作はむしろ撒き餌の釣りに近しいものがあるのかもしれません。