ここのところプログラムの入力がはかどっています。8月中はそこそこの長さのプログラムをいくつか打ち終えました。それというのもOCRのおかげです。MSXファンのプログラムはOCRとの相性が非常によくて、大幅に省力化できるのです。そういうわけで今回ご紹介するのは同誌88年7月号掲載のパズルゲーム「KEIMMER」です。
「ケイマー」とはそのとおり、将棋の「桂馬」のこと。そのユニークな挙動ゆえ「ザ・ファイヤークリスタル」の昔から(おい)、「桂馬飛び」はさまざまな形でコンピューターゲームに採り入れられてきました。
本作はその桂馬飛びのモーションを使ったパズルゲーム。「桂馬飛び」の要領で駒を動かし、一筆書きで全てのパネルを踏んで消すのが目的です。ステージは全10面。厳密には将棋の桂馬ではなく、チェスの「ナイト」なのですが、ケイマーの方が語呂がいいので桂馬ということにしときます(おい)。
駒の移動はカーソルキーでやります。しかし桂馬飛びゆえ、キーの上下左右が移動方向と少しズレています。さらにクォータービューで描かれた画面がより混乱を招きます。画面右下には操作キーと移動方向の対応図が常時表示されているのですが、気休めにもなりません(おい)。さらに当たると即死の敵キャラまで出現するため、ゆっくり考えてもいられないという寸法です*1。
この操作のもどかしさがゲームの肝で、操作に慣れてからが本番...といったところですが、荒井は慣れる前にもう沢山となってしまったので*2、5面までやったところでリストに手を加え、エンディングが正常に表示されることを確認してやりました(おい)。荒井的にはやはり「ナイトムーブ」式に、移動先がカーソルで表示される方が遊びやすいですかね。
とはいえルール・キャラクター・画面等々、全体的にセンスよくまとめ上げられた作品であることは確かです。ファンダム作品ならではの質の高さが感じられます。