何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「六角」

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 というわけで年の瀬になっても相変わらずプログラムは入力し続けとります。というわけで今回もベーマガ92年9月号より「六角」です。


 「六角」で荒井が真っ先に思い出すのはタモリ倶楽部の電車回でよくタモさんとはしゃぎ廻ってるメガネの俳優さんなんですがそれはさておき*1、本作における「六角」とはヘックスマップのことです。しかし本作はSLGではありません。ヘックスマップ状に配置されたパネルを使った絵合わせパズルゲームで、色つきのパネルを入れ替え、画面上に表示されたお手本どおりに並べ替えるのが目的です。
 この手の色合わせパズルとしてもっとも有名なのは「ルービックキューブ」でしょう。ルービックキューブを2D化したようなゲームはあれこれ見かけたものですが、本作もそうした作品の一つと見てよいでしょう。


 「ルービックキューブは色の入れ替わるカラクリこそがウケた」といったことをかの横井軍平さん*2が仰っていましたが、この手のパズルゲームで重要なのは、パズルとしての奥行きもさることながら、ギミックのおもしろさです。その点本作は、カーソルで選んだパネルを中心に周囲の6枚のパネルの色が順繰りに入れ替わるというもので、わかりやすくてかつ楽しいもの。面が進むほど要する手数も増えていき、正直荒井には難しいのですが(泣)、なんとなく入れ替えているだけでも楽しいので、「玩具」としては上出来でしょう。
 ルールがシンプルなだけに、あれこれ応用が利きそうです。色つきパネルのかわりに分割した一枚絵を入れ替えるなんてのもよさそうですな。

*1:本作の作者さんは解説で戦国大名じゃないよと仰ってました

*2:ルービックキューブを参考に作ったのがかの「テンビリオン」ですな