何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

一行プログラム三題

「ひらめき」

 1990年当時、Mファンでは1行プログラムに力を入れていました。折に触れて1行プログラムを採り上げていたのですが、90年6月号では特集と称して、数本の1行プログラムを掲載しています。本日ご紹介するのは同号に掲載された1行ゲームプログラム3本です。


 1本目「ひらめき」は、MSXの特性を利用したクイズゲームです。画面上に10個のカーソルが表示されます。その中に一つだけ、本物のカーソルが紛れ込んでいるので、それを当てましょう。ヒントは本物のカーソルは表示される際、一瞬だけ閃くこと。10回やって何問当てられるかを競います。閃くのは刹那といってもよいほどの短時間なので、よほど気をつけて観察しないとわかりません。

本作の前身「どれがホンモノのカーソル?」(Mファン90/5)
元はエスケープシーケンスのサンプルプログラムだった。

 MSXには「エスケープシーケンス」を利用した、文字表示制御機能があります。これを使ってカーソル位置を指定したり、変形・表示・消去を実行しています。面白さを追求したゲームというよりも、エスケープシーケンスの変わった機能のデモンストレーションとでもいった性格が強いです。

「JUMP BALL」

 2本目「JUMP BALL」はシンプルなアクションゲームです。弾むボールをパドルで打ち返し続けましょう。パドルはスペースキーのオンオフで左右に移動します。つまりワンキー操作。スペースを巧いこと押したり離したりしないと、ボールをパドルで受け止められません。動作速度が速いので、慣れないうちはすぐボールを落っことしてゲームオーバーになってしまいます。
 感覚としては、まさにけん玉やテニスラケットによるリフティングです。「ドラえもん」に、のび太がやっとのことでけん玉の大皿に成功して喜ぶなんてエピソードがありましたが、成功すると、そのときののび太の気分が味わえます(おい)

「LINE BATTLE」

 3本目「LINE BATTLE」は対戦ヨッパライゲームです。軌跡を残しながらヨッパライ式に移動する自機を操り、相手より長く生き残りましょう。画面外に出たり相手の軌跡にぶつかると負けです。
 このゲーム、一人でスクリーンショットを撮るのがやたら大変でした。ヨッパライなので、何もキーを押さなかったり押しすぎたりすると、リングアウトでゲームオーバーです。リングアウトにならないよう、一人で二人分の自機の操作をこなした上、さらにPrintScreenキーまで押さなければならないもんですから(泣)