何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

新庄峠と背坂峠に行ってきた



GR DIGITAL IIIで撮影


今日も天気がよかったので、峠巡りをしてきました。
行ったのは懸案だった新庄峠の新庄側とここしばらくご無沙汰だった背坂峠。
この二つはそれほど離れてないので、一日で両方見てくることは十分可能です。
特に新庄峠は薮が薄い今の時期を逃せば踏査が困難になるので、
今のうちに行ってきたというわけです。





新庄峠は去年の秋に入口付近だけ見てきていたのですが、
案の定相当部分が薮がちで倒木あり、ぬかるみあり、
崖渡りありで、難儀な峠行を強いられました。
しかし途中には旧い切り通しなども残っており、
間違いなく道だったことは確信できます。





中腹付近には重機で作ったと思われる道路や、
伐採されたままになっている木などもあり、人が出入りしている痕跡が認められます。
頻繁にではないものの、林業従事者が出入りすることもあるのでしょう。





薮をかきわけつつしゃにむに前進して、
峠口から2時間ほど歩いたところ*1、険しい谷筋の途中で道が消え、
それ以上進むのは困難と判断し引き返してきました。
踏破こそしませんでしたが、道の途中からクレー射撃場が目視できたので、
けっこう鞍部の近くまで来ていたようです。
ところどころが崩落によって失われ、追うのは難しいという状態でしたが、
新庄側も道跡がそれなりに残っているということは意外な発見で、
収穫の多い峠行となりました。







新庄峠の様子を見たところで、最上町の背坂峠へ向かいます。
今期はまだ雪が多く、選鉱場跡まで車で進入できません。
シュート跡の手前で車を降り、そこから鞍部まで歩きます。
峠道もまだ大部分が雪に覆われており、危うく迷いそうになることもしばしば。
背坂峠の道は覚えているはずなんですが、
条件が変わればこんなことになるので油断はできません。
近年背坂峠は地元満沢でも再発見が進み、手作りの木製標識等が設けられています。
ところがこの冬の大雪でどの看板もすっかり傷つき壊れていました。
雪こそ残ってますが、ブナの新緑の美しさは相変わらず。
45分ほどの歩きでお地蔵さんの待つ鞍部に到着。
残り時間と雪の量を鑑み、今日は最上町側だけで終わりとしました。
去年はあまり峠巡りをしなかったので、今年はいろいろ歩いてみようと思う荒井でした。

*1:山菜を採りながらの道中だったので、真面目に進めばもっと短いです