何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「バルーン・ゲーム」

タイトル画面。
「じっくり鑑賞するほどでもない」と作者さんはコメントするが、
なかなかどうして悪くない

 というわけで本日はMSXプログラムネタ。今回はポプコム84年12月号より「バルーン・ゲーム」です。
 当ブログにて、これまで風船を題材にしたゲームはいくつか紹介してきましたが、その中でも本作はシンプルさが際立ちます。

ゲーム開始。開始前にコースを観察できるので、ルート取りを考えよう

 扇風機を使って風船をゴールまで導きましょう。風船は右から左に流されつつ、何もしなければ落下します。下に扇風機をもっていけば、風船は気流で上に昇ります。プレイヤーにできるのは、扇風機の左右移動だけ。風船が天井や障害物にぶつかるとワンミスです。各面3回までのトライが許されてますので、その試行内に成功させましょう。風船は画面左端、ゴールよりY座標が上のところまで導けば良いことに気がつくと、多少やりやすくなるでしょう。

4面。ルート取りと微妙なコントロールが肝だ

 ルールは極めて明快です。しかしながら、ルート取りや風を当てる位置、タイミング等を計らないと、風船はなかなか思い通りに進んでくれません。また、どこのルートを通すかといったパズル要素もあります。ですので単純明快ながら、なかなか熱中してしまいます。ゲームとしてはある種、ヨッパライゲームに近いものがあるのかもしれません。

ゲームオーバー画面。なぜかスクリーン0になる

 こんな具合にゲーム自体はなかなか悪くないんですが、プログラムの細部の作りはやけに気になりました。面クリアやリトライのたびに、スクリーンモードを変更した上、キャラクターの再設定からやりなおすようになっています。時間がかかる割にいちいち再設定する意味が感じられないので、ここは省略して良かったのでないかとおもいます。
 また、ゴールの高さはランダムに変わります。運が悪いとクリアできないということになりかねないので、これもいらなかったんでないかとおもいます。