何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「YOPPARAI SPECIAL」

背景のグリッドがクールだぜ

 未入力のファンダム作品も数が少なくなってまいりました。というわけで本日はMファン91年9月号より「YOPPARAI SPECIAL」。
 ヨッパライゲームはドがつく定番中の定番です。ピープホールゲームもMSX2のド定番です。本作もそんなド定番中のド定番と言えるピープホールヨッパライゲーム。軌跡を描いて移動するドットを操作し、障害物に当たらないよう生き延びましょう。操作はいつものヨッパライ式。スペースキーのオンオフで上昇・下降、カーソルキーで左右移動です。
 フィールド内には球状の障害物がちりばめられ、しかも時間経過でどんどん増えます。プレイヤーに見えているフィールドは一部のみ。慎重な移動が必要です。

ゲームオーバー画面。フィールドの全貌が表示される。

 はっきり言って、ここまではありきたりなヨッパライゲームです。しかし本作がひと味違うのはここから。自機が描く軌跡は、目盛りのように一定間隔で赤くなっています。この赤い部分も障害物で、ここに当たってもアウトとなります。自機の軌跡にも交差していい部分と悪い部分がありまして、そんなところも見ながら操作・移動しなければなりません。かの「斑鳩」の属性チェンジをどこか彷彿させる工夫で、その手があったか、と感心させられます。操作性は至って良好。MSX2ならではのグラデーションの効いたグラフィックも見た目にきれいです。さすが自ら「スペシャル」を名乗るだけの工夫と作りが見られます。