何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「ANALYTIC COLOR」




 というわけで歳末追い込みプログラムネタ。本日は先日入力が完了した「ANALYTIC COLOR」(Mファン91/9)です。
 冒頭のREM文によれば、作者さんは本作を「色彩感覚養成教育ソフト」であるとしています。そのとおり、色彩をテーマにした2人用対戦型ゲームです。
 ゲームを始めると画面上に色が表示されます。プレイヤーはそれぞれカラーパレットを弄り、相手より早くお題と同じ色を調色しましょう。カーソルキーで三原色の配分を変え、できたらスペースorトリガーボタンを押して判定。ぴったり同じ色だったら1勝です。違っていたらお手つき。先に3勝した方が勝利です。また、8回お手つきすると負けとなります。





 MSX2以降の機種では、最大256色が使えるようになりました。スクリーン7以下のモードで使えるのは256色中16色。そのため、MSX2以降には16色を任意に調色できるカラーパレット操作命令が備わっています。そのMSX2の機能を活かしたアイディアにまず感心させられます。作りも良好。よくこんなおもしろいゲームに仕立て上げたものだなと脱帽しました。二人プレイ専用ながら、一人で色合わせを楽しむゲームとしても遊べます。
 当時多少なりともゲームやCGの自作を志したMSX2ユーザーならば、カラーパレット操作はおなじみのものでした。MSX2のカラーパレットは、赤・緑・青こと光の三原色の輝度をそれぞれ8段階で決定し、色を作るというものです。最大256色という数は当時多い方ではあったものの、今や1600万色なんてのがあたりまえになりました。
 多いようでいてまだ目の行き届く256色という数だからこそ、このゲームは成立するのかもしれません。今のコンピューターでこのゲームを再現するなら、色が多すぎてお手つきの回数が間に合わなそうです(おい)*1

*1:Mファンで挿絵イラストを描いていたしまづ☆どんきさんは、たくさん色が使える環境ても、よく使う色は結局32色くらいで間に合ってしまうなんてことを仰っていました。そういうもんだとおもいます。