何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

一画面プログラム四題ふたたび

「高速回転寿司」

 入力と動作確認が終わったプログラムが溜まってます。というわけで本日はMSX・FAN90年9月号から一画面プログラムを4本ご紹介します。


 1本目「高速回転寿司」は早押しアクションゲーム。始めると画面上にお寿司が流れてきます。食べたいネタが画面上に表示されてますので、それと同じだったら流れている間に手を伸ばして食べましょう。所望のネタを食べると空腹度が下がります。違っていたら上がります。空腹度が0になれば満腹になってゲームクリア、100になったらなぜか餓死してゲームオーバーです(おい)*1。寿司の流れるスピードは次第に速くなります。時々流れてくるお茶はお助けアイテムで、飲むと元のスピードに戻ります。

お茶が流れてきた。「上がり」だけど飲んでもクリアにはなりません

 ゲームはわりと乱数に左右されます。食べたいネタがさっぱり流れてこないとおもえば、立て続けに同じネタが流れてきたりと、なかなかやきもきさせられます。しかしそれでもクリアは十分可能なので、バランスは悪くありません。判断が必要な早押しゲームとしてはなかなか悪くないでしょう。「食べ過ぎても餓死するのかよ!」「キュウリも握り鮨なのか!」「そもそも今の回転寿司はタッチパネルで好きなネタを注文する方式だろ!*2」等々、突っ込みたいところはいろいろありますけど(おい)。
 ところで。シブがき隊の代表作としていまだ真っ先に「スシ食いねェ!」を挙げるのはどうかとおもうぞ。

VULCAN

 2本目「VULCAN」。燃えさかる洞窟の上下の壁にぶつからないよう、自機を操り飛び続けましょう。スペースキーを押せば上昇、離せば降下。つまるところのよくある横スクロールヨッパライゲームです。内容は以上(おい)。
 グラデーションの効いたグラフィックが美しく、それでかなり得しています。「たんなる酔っぱらいだって美しければ許される」の煽りどおり、ゲームのグラフィックは大事という好例と言えましょう。スクリーン5を使っているため、MSX2以降用です。

地獄道

 3本目「地獄道」は、一風変わったドライブゲームです。車で隘路を走り抜けましょう。前からは岩が転がってきます。左右の退避スペースに逃げ込んで避けましょう。しかし道路は絶えずスクロールし続けます。地形に引っかかったりスクロールについて行けなかったりで画面外にはじき出されるとゲームオーバー。無論岩にぶつかってもアウトです。岩を1個やり過ごすごとに1点獲得。できるだけ長く生き残り、ハイスコアを目指しましょう。
 ゲームはどこかへっぽこな雰囲気が漂いますが*3、すこぶるテンポがよいです。とにかくコロコロとやられるので、そのたびクキィー!!と悔しくなりつつも、もう一回とプレイを重ねてしまうタイプのゲームです。まさに地獄道、編集部では複数人数でのハイスコア勝負を勧めています。

「PYON PYON」

 4本目「PYON PYON」。点在する狭い足場を跳び移りつつ、上へ上へと昇っていくジャンプアクションゲームです。ゲームとしては可もなく不可もなく、いかにも一画面プログラムなかんじ(おい)。
 本作はMSX2以降用となってますが、効果音用に2以降でサポートしているSET BEEP命令を使っているだけです。ここを潰してしまえばMSX1でも遊べます。変更するたびいちいちデフォの音に戻すのが面倒なので、SET BEEP命令を使ったプログラムは個人的に嫌いです(おい)

*1:寿司を1個見送っても空腹度が1上がります。ですので食べなければいずれ空腹度が100になります。

*2:1990年当時にタッチパネルオーダーシステムはありません

*3:BGMがわりに鳴り続ける効果音がやけに耳に残ります