何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

対戦ゲーム四題ふたたび

 ここのところMファン90年6月号のプログラムを紹介しています。荒井が「ザ・リンクス」に加入していたおかげで、Mファンのプログラムをダウンロードで入手できたことは、これまでたびたび触れていますが、全てをダウンロードしていたわけでないことも、何度か述べたとおりです。どういうわけかこの号には見た目に惹かれる作品がなかったため、一本もダウンロードしていなかったのです(おい)。
 というわけで今回はその32年越しの宿題より、同号掲載の対戦ゲームを4本一挙ご紹介します。

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「TAL-GUN」

 1本目「TAL-GUN」は撃ち合い対戦ゲームです。自機を操作し、ビームで相手と撃ち合います。スクリーン3を利用しているおかげで、視認性が悪くありません。ビームや爆風もでかくて迫力があります。

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「ろみんくる棒倒し風味」

 2本目「ろみんくる棒倒し風味」は、おなじみRomiさんならではの変わった陣取りゲームです。プレイヤーは互いに左右からフィールド上の陣地を取っていきます。陣地の広げ方はゴルフゲームのパワーメーター式。パワーを決めると、それに応じた位置まで陣地が拡大し、マークが付きます。
 2回目以降は敵陣と自陣の間を狙ってマークを付けていきます。この際勢い余って敵陣にはみ出してしまったり、勢いが足りずに自陣を拡張できないと、その時点で負けです。ターンが進むにつれ、マークを入れる範囲がどんどん狭くなって難しくなっていくわけですな。この左右から取り合う様が、あたかも左右から砂を取りのけていく棒倒しみたいだということで、このタイトルがあるようです。一言で説明するのが難しい抽象的な内容が、いかにもRomiさんの作品です。

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「くきぃ~っ!」

 3本目「くきぃ~っ!」はバリケードを張り合って相手を陥れる対戦ゲーム(おい)。互いに障害物にぶつからないよう動き回り、相手より長く生き残った方が勝ちとなります。攻撃手段はバリケード。一回ボタンを押すと起点がセットされ、もう一回押すと起点と自機の位置を結ぶバリケードが出現します。バリケードのセットと発現は何の前触れも合図もなく行われます。ですので互いに戦々恐々としながら、陰険な攻撃を仕掛けあうわけです。
 「くきぃ~っ!」という題名は、負けたときの地団駄の台詞のようです。むしろ一人でいい感じのスクリーンショットを撮るのにえらく骨が折れ*1、失敗するたび「くきぃ~っ!」と悔しがってました(おい)。

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「サテライトI」

 4本目「サテライトI」は対戦STG。互いにレーザーを撃ち合い、相手の撃破を目指します。両機の間にはカベがあり、攻撃するにはこれを撃ち抜かなければなりません。レーザー同士がかち合うとカベの中にパワーアップアイテムが現れます。これを撃つとオプションが付いて、攻撃範囲が広がります。パワーアップの他、カベのスクロール、色の変更等、1画面でなかなか凝ったことをやってます。
 プログラム本体はマシン語で組まれています。ただしMファンおなじみの脈絡のない文字列として格納されているため、入力しやすさは最悪(泣)。「-」と「ー」、「ア」と「ァ」といったぐあいに区別の付きづらいキャラクターも数現れるので、入力ミスのデバグも非常に厄介でした。いちおう入力される方のため、Mファンチェックプログラムのデータも載せときます。


 対戦プログラムは動作確認がなかなか面倒です。全部一人で操作して動作を確かめなければならず、十分なプレイができないので、簡単な紹介で止めときます(おい)。

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「サテライトI」チェック用データ

*1:上下移動がヨッパライ式で、おもうように操作しづらいのだ。