何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「GRYB」

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 記憶力ゲームというのも、しばしば見かけるものでありました。四つのランプが光った順番を覚えて、それを正しく答えていくというやつ。いちばん有名なのは「サイモン」あたりでしょうか。T&Eの「ルーンワース」でも、魔法修行が同様のミニゲームでした。
 てなわけで本日ご紹介するのはMファン90年6月号より「GRYB」です。


 ルールは基本「サイモン」と同じです。緑・赤・黄色・青、4色のランプがランダムに何回か点灯します。その光った順番を覚え、その通りに正しく答えていきましょう。ひとつでも間違えたらゲームオーバーです。正解したら点滅回数が1回増え、次のお題へと移ります。正しく覚えて正しく答え、より先の面を目指しましょう。
 よくあるサイモンタイプゲームの場合、前のお題に一つずつ追加してお題が長くなっていきます。たとえば「上上下下」というお題なら、次は「上上下下左」、その次は「上上下下左右」…といった具合に、これまでのお題が伸びていく形でパターンが長くなっていくわけですな。
 ところが本作では、毎回全く異なるパターンが出題されます。たとえば第一問が「GGYB」でも、次の問題は「RBGYG」だったりという具合に、出題されるパターンはてんでバラバラで、新しいパターンを毎回一から覚え直さねばならないのが、他のサイモン風ゲームとの違いです。遊んだ感覚はむしろ「スペースチャンネル5」に近いものがあります。
 畢竟、出題方法を変えただけの「サイモン」なのですが、これだけでもプレイ感覚はまるきり変わります。目から鱗ですな。