何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

白鷹山に登ってきた2017

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気づけば一月ほど山に登っていません。登ろうと思っているとことごとく梅雨の雨降りでおじゃんになりやがり、けっきょく先月は楯岡の楯山一座に登っただけ(泣)。というわけで山形の梅雨が明けた今日、さっそく山に登ってきたのでありました。


 他に廻りたいところもあったので、とりあえずその近辺で手軽に登れる山として、おなじみ白鷹山をチョイス。しかしいつもどおりの嶽原コースというのも芸がないので、今回はこれまで気になっていながら全くノータッチだった、表参道コースから登ることにしました。


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 表参道コースはそのとおり、山頂白鷹虚空蔵尊への参詣路として利用された道です。登山口に取り付くには、白鷹トンネル東坑口前より国道348号線旧道・小滝越え区間に入り、ながはら橋手前の分岐を北に進みます。分岐には「白鷹山虚空蔵尊表参道」の看板がありまして、小滝越えを走るたびになんとなく目にしているのですが、踏み込むのは当然はじめてです。


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 看板の先は沢に沿い、ダラダラとした登りが続きます。ひたすらダラダラ登ります。路面はコンクリート舗装されているので自動車でも問題はありませんが、幅が狭いので要注意です。このダラダラ坂も、歩いて参詣するに便利が良かったことでしょう。途中にある石灯籠が、参道であることを物語っています。


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 分岐から2キロほど進むと登山口に到着です。水場はここまでふたつ。ひとつはダラダラ坂の途中にあるもので、もうひとつは登山口にある「知恵の清水」。どちらも水量豊富で、水の確保には困りません。知恵の清水にいたってはゴボゴボ音を立てながらコンクリート製の水槽いっぱいに水が湧き、飲んだら頭が良くなりそうなかんじです(おい)。


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 登山道の入り口は草だらけで、果たして山頂へ行けるのか心配になるものの、程なく石段や江戸時代中頃の石碑が現れます。大丈夫らしいと安堵したものの、それもつかの間。登山道はこれまでのダラダラ坂から打って変わって急な登りとなるのですが、表参道ゆえ石段が敷き詰められており、苔むして滑りやすくなっているのです。急なだけならまだしも滑りやすい。こりゃ帰りが大変だぜと足下に気をつけつつ一歩一歩登っていくので、あんまり速度が上がりません。
 表参道コースは白鷹山登頂最短コースで、距離はそれほど長くはありません*1。しかし個人的には嶽原コースや大平コース以上の難路だとおもいます。


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 かくして20分ほどの登りで山頂到着。何度も見た虚空蔵尊の目の前に出ます。今回はさらにいつもと違うことをやろうということで、山頂西にあるレーダー基地まで足を伸ばしてみました。山頂から稜線伝いに西へ20分。鞍部を一つ過ぎ、車道と合流したすぐ先です。


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 レーダーは国土交通省の施設で、雨や雪の状態や状況を観測し、防災に役立てられているのだとか。レーダー前からは抜群の展望が開けます。西の方に最上川が蛇行して流れ、その周囲に荒砥や鮎貝の街が広がっているのがはっきり見えます。天気が良ければ朝日連峰も眺められるのだとか。


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 ここに陣取って茶を淹れ、三杯ほどおかわりしたところで、車道を登って一台のバンが到着。乗っていたのはパラグライダー愛好者の一行です。白鷹山はパラグライダーの名所としても知られ、レーダー前に離陸ポイントがあるのです。外遊びをやっていると、カヌーやパラグライダーのような活動にも興味がわいてくるものです。


 その後来た道を引き返して下山し、朝日町方面に向かったのですがそれはまた今度。

*1:山頂に行くだけなら、レーダー基地からの稜線伝いコースが一番手っ取り早いですけど。