何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「シーギャング」

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 またプログラムを打ち終わったのでご紹介。今回はMマガ85年5月号掲載「シーギャング」です。
 主人公ヒロ君をあやつり、「海のギャング」ことサメを避けつつ、画面下にある潜水艦にたどり着けば面クリアです。目的は潜水艦を乗り継いで海底に行き、お宝を回収して戻ってくること。全12面で6面ごとにお宝入手デモとエンディングが挟まれます。


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 ジャンルとしては、昔懐かしの「フロッガー」タイプのアクションゲームとでも言えばいいのでしょうか。要は障害物を避けながら画面を上から下まで横断すればいいわけです。サメは列の間に潜りこめばうまくかわせます。また、各面1回だけ「仮死光線」を使って、同列の敵を足止めできます。こんな具合に避け方がわかってくると、次第に先の面が見られるようになります。


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 ただ横断するだけでは芸がないと思ったのか、本作には様々な工夫が見られます。先に進むほどサメの動きが速くなるのはもちろん、出てくるお邪魔キャラの数まで増えます。酸素の残量こと時間制限があるのでぐずぐずできませんし、潜水艦に乗るには途中で「コントロールユニット」を拾う必要もあります。さらに後半面は宝物を持っているということで移動速度が落ちた上、画面下から上に向かうようになります。
 本当にちょっとした要素ではあるのですが、そのおかげで各面に変化があるので、遊んでいて単調さを感じません。ぱっと見で凄いとか面白そうと思わせるものはないものの、何度もやるうちけっこう遊べることに気付くという、スルメのような面白さがあります。素朴な外見も初期のMSXらしさが漂っていていい味してます。
 このゲームは、もともとお母さんが子供さんのために作ったゲームなのだそうです。主人公のヒロ君とはその子供さんの名前なのだとか。そんなことを頭に入れた上で遊んでみると、また深い味わいがあります。素朴ながらもしみじみおいしい家庭料理のような味わいがあるのは、そういうことなのでしょう。


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 ところでこのゲームに登場するお宝とは、アトランティス人のスーパーコンピューターだったりします。沈没船の金銀財宝とかでなくて、超高性能コンピューターというあたりが妙に当時らしいというかホビーパソコン雑誌らしいというか、海の中コンピューターを持ち運んで壊れたりしないのかと気になるというか(おい)。