というわけで、先日画面だけ載せたプログラムのデバグが終わったのでご紹介。
今回ご紹介するのはポプコム1987年10月号掲載、
MSX用アクションゲーム「CHAS!」です。
作者はこないだ書いたとおり「SPIRIT」シリーズの松原輝彦さん。
お姫様が飼っているペット「CHAS」が逃げ出したので、
これをつかまえに行くという筋書き。
CHASのエサである「金の雫」を手に入れた後、
CHASを連れてゴールへ行けば各面クリアで、
全6面をクリアすればオールクリアとなります。
ゲームは「SPIRIT」の松原さんが作っただけあって、
「不可逆のステージ」「限られたアイテムを使いこなす」
「先を考えないとハマる」といった要素はまさに「SPIRIT」シリーズと同じ。
廻る手順や取るべきアクションを間違えるとすぐハマるあたりは、
サイドビューのアクションゲームというよりも、
シビアな詰めパズルといった趣で、「SPIRIT II」に通じるものがあります。
というか「SPIRIT II」の前身ですね。
しかしハマってもその理由がはっきり分かるので理不尽さはなく、
ああでもないこうでもないと解法を考えるのが非常に面白いです。
MSX1以降テープ専用で、さらにステージごとのセーブ機能付き。
ですから「SPIRIT II」よりも取っつきはいいと思います。
6ステージ構成のうち、面パターンが3つのみと少ないことは
ちょっと残念ですが、頭を使うゲームが好きな方にオススメできる作品です。
このあたりはおそらく「ザ・キャッスル」等の影響があるのでしょう。
ところでこのゲームはちょっと変わってまして、
クリアするとプリンタで「終了認定証」を打ち出すことができます。
はっきり言って意味の無い機能ですが、
このあたりにも、作者の発想の面白さをみることができます。