何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

万世大路福島側に行ってきた




先月に山形側を訪れて以来、気になっていた栗子峠こと万世大路の福島側を見てきました。
福島側は、東栗子トンネル福島側入口すぐのところから登っていくのですが、
トンネル入口の広場から、一本だけ心細げに未舗装路が延びているだけですので、
予備知識がないと見逃す可能性が大です。
ともあれ、この未舗装路を8キロほど山の方にたどった奥には、ちゃんと栗子隧道が待っていました。


福島側ももちろん全線未舗装路で、かなりガレたりぬかるんでいる場所もあるのですが、
入口から6キロほどの大平集落跡までは、一応自動車*1が通れる状態でした。
実際、自動車で乗り入れている方が結構いらっしゃるのには驚きました。
釣りか山菜採りなのか、福島側は結構人の出入りがあるようです。
そこから先は、崩壊によって車道が途切れていますので、歩いていくことになります。
倒木や藪、ぬかるみもありましたが、米沢側同様、廃道の中では比較的歩きやすい方でないかと思います。


福島側にはかつての遺構が数々残っておりまして、それが福島側の大きな魅力となっています。
最奥の栗子隧道、二ツ小屋隧道、烏川橋はもちろん、旧い石垣、切り通し、暗渠、コンクリート橋といった、
人が入り込んでいた証が栗子隧道のかなり近くまで点在していまして、目にするごとに、
明治から昭和の初めにかけて、これだけの道をこの地に造ったということに、驚嘆の念を覚えるのでありました。


追伸・信夫山さん、おかげさまで明治時代の橋跡を発見できました!

*1:四駆で車高が高い車に限るが