何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

こっちだ越前

コシヒカリ」が福井県で開発されてから今年で50周年を迎えたことを記念して、同県の農業試験場福井市)で13日、田植え体験会が開かれた。地元の親子連れなど約250人がひざまで泥水につかり、苗を植える感触を楽しんだ。小雨交じりの天気だったが、紺の上着に赤いたすきの早乙女衣装に身を包んだ、福井市の杉井有彩さん(7つ)は「田植えは2回目。泥んこに入るのが楽しい」と話した。他の花粉が付かないよう同試験場が半世紀にわたり栽培してきたコシヒカリの原種と、ひ孫にあたる福井生まれの「イクヒカリ」の苗が植えられた。コシヒカリは1956年に同試験場で開発され、越の国(越前、越中、越後など)に光り輝く品種になることを期待して命名された。

北陸地方を「越の国」というのは、古代、この地方には大陸からやってきた
「越族」という民族が住んでいたことに由来するのですが、
その越族は大和朝廷の北進にともなって北に追いやられ、
やがて同化・混血が進み、歴史の間に消え去ったとされています。


越の名前を冠した米が、日本を代表する米の品種になっていることを思うと、
歴史の皮肉みたいなものを感じてしまうのでした。