何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

関山峠に行ってきた




久々に関山隧道が見たくなって、関山峠の旧道に行ってきました。
前回行ったのが2006年のことでしたのでかれこれ3年ぶり、
今回の目的は現況確認がてらのんびり峠を歩いてくることだったので、
非常におきらくごくらくな道中となりました。
関山峠の旧道は、迷うような分岐もなければ心臓破りの坂もなく、
萱倉沢合流点から隧道まで、緩やかな登りが続きます。
山形側は雪もほとんど解けたばかりか、ひどい倒木や落石もなく、
四駆車ならば余裕で隧道付近まで行けるほどの状態でした。
ちなみに苦行が目に見えているので宮城側は見てきてませんでした(おい)。






1時間半ほど旧道を歩けば、隧道が見えてきます。
県下では幽霊トンネルと恐れられている隧道ですが、
建築自体は優美なもので、洞門のアーチなど、今見ても惚れ惚れします。
隧道脇の小さな広場はかつての宿屋跡です。
ここで大滝のドライブインで買っといた味噌焼きおにぎりを取り出し昼食にしました。
前来たときは4月の中旬で、福寿草が咲き乱れていたものですが、
今年は行った時期が少々遅かったのと春の訪れが早かったゆえ、
たった一輪だけを残し、ほとんどは花びらを落としていました。
そのかわり道中では山桜がちょうど見頃を迎えてまして、
こちらで目を楽しませてくれました。
ついでにところどころで食べ頃のコゴミを見つけまして、
夕飯のお楽しみにいくつか摘んできたのでした。






東根市内で野暮用を済ませた後、村山の七曲峠の種蒔き桜を見てきました。
七曲峠は五十沢と湯舟沢を結ぶ旧い道で、種蒔き桜は鞍部近くにある大山桜の古木です。
ふもと五十沢の村人は、古くからこの桜が咲くのを目印に
毎年畑仕事を始めたそうで、この名前があるのだそうです。
桜はちょうど散り始めの頃でしたが、まだまだ枝には花が残っており、
かろうじて見頃には間に合ったようです。
道中の峠道には至るところにカタクリの花が咲き、こちらも春の訪れを告げていました。





七曲峠の入口には一軒宿の湯舟沢温泉がありまして、帰りに一風呂浴びてきました。
入った後やたら肌がつるつるすると思って調べてみたところ、
ここの泉質は単純硫黄冷鉱泉で、肌にいいらしいということでした。