何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

蔵王に樹氷を見に行ってきた




蔵王が樹氷の名所であることは山形県民なら誰でも知ってることなのですが、
にもかかわらず生まれてこの方40年近く一度も現物を見たことがありません。
そういうわけで山形県民なら一度は見といた方がよいのでなかろうかと思い、
蔵王に樹氷見物に行ってきました。






樹氷原がある地蔵岳山頂一帯は、標高1750メートル程度の高所なのですが、
そこまで観光ロープウェイが開通しているため、見に行くこと自体は比較的容易です。
スキーシーズンのまっただ中だからか、平日にもかかわらず人出はそこそこ。
半分くらいがスキー・スノボ客で残りは観光客です。
ゴンドラにすし詰めになって中腹へ向かうとそこで乗り換え。
横倉ゲレンデから山頂駅までは30分ほど。運賃は往復で2500円。
チケットは乗り換えごとに買うよりも、最初にまとめて買った方がお得です。






駅は林のまっただなかにあるようで、あたりの木々は霧氷ですっかり太ってます。
どうやらこれが噂の樹氷のようです。
だいたい予想は付いてましたが、地蔵岳の山頂付近は猛吹雪。
見通しはほとんどありません。おまけに気温は氷点下8℃。
観光ポスターにあるような青空と樹氷の展望は、
おそらくシーズン中そう何度もあるものではないのでしょう。
そもそもこの吹雪が樹氷を形作っているのですから、
あたりまえといやあたりまえです。





猛吹雪の中、自分が樹氷にされそうな勢いで山頂駅から100mほど歩いて行くと、
地蔵岳の名の由来となった地蔵尊があります。
本来は全高2メートル弱の巨像なのですが、この雪のおかげで首から下は埋まってます。
なんでも江戸時代の中頃、遭難者が絶えなかったため
ここに地蔵尊を祀るようになったのだとか。
やたらでかいのは笹谷峠の六地蔵や仙人大権現碑のように、
厳冬期でも雪に埋もれない目印とするためだったのかもしれません。
肝心の樹氷を目にした感慨は美しいとか感動したとかいうよりも、
樹氷を育む厳しい自然の一端に触れたというか、本当にあるというのが率直な感想でした。





ところで樹氷高原駅で発見したじゅっきーくん顔出しパネル。
個人的には樹氷よりもこちらの方が衝撃的でした(おい)
なにこの不必要にハンサムなたいきくんとむひょこちゃん...