先日、生まれて初めてクスクスというものを食べました。そのむかしゴールデン洋画劇場でやってた「ザ・カンニング」でその名を知って以来、気になり続けること約40年(おい)。気になってる割に食べたことがなかったので、どんなものだろうと試してみることにしました。
クスクスとは北アフリカ周辺でよく食べられている、パスタの仲間なのだそうです。だからフランス映画に登場したのだと納得したのは、ゴールデン洋画劇場で見てからだいぶ経った頃のこと。あちらでは蒸かしてサラダの添え物にしたり、スープと一緒に食べたりすることが多いようです。
見た目は全くの顆粒です。パッケージ記載の調理方法によれば、お湯さえ沸かせば作れるので、山用に良さそうだとおもい、山に持ってって作ってみました。
具体的には、同量の熱湯と塩若干量を注いでかき混ぜ、フタをして5分待ち、お好みでオリーブ油やバターを絡めてできあがり。キッチン用のジッパーバッグに入れると持ち運びが簡便です。工程はカップ麺に毛が生えた程度。凝りに凝った山ごはんなんてめんどくせぇという向きにもうってつけです。調理時間よりも道具をセットする時間の方がかかりました(おい)。
そのまま食べると、味と食感はまさにスパゲティでした。顆粒ながらもスパゲティのような滑らかさと弾力があり、さすが世界最小のパスタと呼ばれるのも納得できます。そのまま貪ると程なく口飽きするので、山用食料として備蓄しているトマトスープにぶちこんだところ、ぐっとおいしく食べやすくなりました。お手軽に市販のパスタソースやスープをぶっかけて食うというのもありでしょう。米ほど汚れ物が出ないのも、水が貴重な山で扱うのに好都合です*1
中東では専用の鍋を使い*2、野菜やスープを調理する蒸気でクスクスを蒸し、一緒に食べるという調理方法が主なのだそうです。手持ちのシェラ茶こしを使えば、外でも同じように調理できるかもしれません。
ただしこのクスクス、やたら嵩が増えます。乾燥した状態なら1合分がスティックタイプのインスタントスープ1,2袋分くらいの大きさに過ぎませんが、戻してみると、500mlのクッカーの7割くらいまで増えたのでびっくりしました。しかもけっこう腹に貯まります。今度作るときは0.5合くらいでやってみようとおもいます(おい)。