何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

「CRACKS」




 90年代初頭には「テトリス」に端を発する「落ちゲー」のブームがあり、市販ソフトでも自作ソフトでも様々なフォロワーが登場しました。それは当ブログでも何度か触れたとおりでありますが、今回ご紹介する「CRACKS」(Mファン91/5)も、そんなブームのただ中に生まれた作品であります。
 題名はおそらく「KLAX」のシャレでしょう。しかし内容は全く違います。
 画面上からパネルが流れてきます。三つ以上並べてひたすら消していきましょう。縦横斜め、並べる向きはどれでもかまいません。ブロックを並べきれず、フィールドの下にはみ出てしまうとゲームオーバー。高得点を目指しましょう。パネルにはヒビが入ってます。ルール上は何の意味もありませんが、ヒビがあるからタイトルがcracksというわけですな。
 本作の特殊なルールは、パネルはすでにパネルのあるところしか移動できないことです。パネルのないところについた時点で固着します。ですので動かせる範囲は極めて狭いです。この範囲内でどうにかしろというのが本作の骨子でありますが、操作性があまり良くないので、狙い通りにパネルを誘導して配置するのはなかなか骨です。


 落ちゲーとしては可もなく不可もなく。当時様々に登場しては消えていったフォロワーのひとつというかんじです(おい)